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【23-18】定点観測シリーズ 中国の宇宙開発動向(その23)

辻野 照久(元宇宙航空研究開発機構国際部参事) 2023年04月24日

 今回は、定点観測シリーズの第23回目として、2023年1月1日から3月31日までの3か月間の中国の宇宙開発動向をお伝えする。

2023年第1四半期までの世界のロケット打上げ状況

 本期間のロケット打上げ回数は、中国が14回、米国が24回(うち3回は打上げ失敗)、ロシアが6回、ニュージーランド(NZ)が3回、日本が2回(うち1回は打上げ失敗)、インドが2回、イスラエルが1回で、全世界で52回であった。表1に2023年の世界各国のロケット打上げ回数を示す。

表1 2023年の世界のロケット打上げ回数 ★は打上げ失敗(内数)
*1 米国の[ ]内はスペースX社の打上げ回数(内訳)
  期間   中国 米国*1 ロシア NZ 日本 インド 欧州 イスラエル イラン 世界計
1月-3月 14 24[21](★3) 6 3 2(★1) 2   1   52(★4)

中国と米スペースX社のロケット・衛星打上げ状況

 この期間に中国は14回の打上げを行い、自国衛星38機とエジプト地球観測衛星2機を打ち上げた。中国衛星の内訳は、地球観測衛星(気象衛星を含む)が28機、通信放送衛星(AIS衛星を含む)が3機、技術試験衛星が7機である。

 表2に中国の打上げに使われたロケットや軌道投入された衛星などの一覧表、表3にロケット種別による2023年3月までの中国の打上げ回数と衛星数を示す。

表2 2023年1月1日から3月31日までの中国のロケット・人工衛星打上げ状況
国際標識番号の*は英字が未定であることを示す。
衛星名 国際標識番号 打上げ年月日 打上げロケット 射場 衛星保有者 ミッション 軌道
Shijian 23 実践 2023-002A 2023/1/8 長征7A 文昌 CAST 技術試験 GEO
Xiamen Keji 1 厦門
科技
2023-003* 2023/1/9 穀神星1(3) 酒泉 厦門 地球観測 LEO
Tianqi 13 天啓 2023-003* 北京国電高科 AIS
Tianmu-1 01 天目 2023-003* 寰宇衛星 気象観測
Tianmu-1 02 2023-003*
Nantong Zhongxue 南通中学 2023-003* 南通中学 技術試験
APStar 6E 亜太 2023-005A 2023/1/12 長征2C(3)[SPS] 西昌 亜太通信公司 通信放送 GEO
Yaogan 37 遥感 2023-006C 2023/1/13 長征2D(2) 酒泉 PLA 地球観測 LEO
Shiyan 22A 試験 2023-006A CAST 技術試験
Shiyan 22B 2023-006B
Qilu 2 齊魯 2023-007* 2023/1/15 長征2D(2) 太原 山東産業技術研究院 地球観測 SSO
Qilu 3 2023-007*
Jilin 1
Gaofen-03D-34
吉林
高分
2023-007* 長光衛星公司 地球観測
Jilin 1
Mofang-02A-03
吉林
魔方
2023-007*
Jilin 1
Mofang-02A-04
2023-007*
Jilin 1
Mofang-02A-07
2023-007*
Jilin 1
Hongwai-A07
吉林
紅外
2023-007*
Jilin 1
Hongwai-A08
2023-007*
Jinzijing 3 金紫荊 2023-007* 零重空間科技 地球観測
Jinzijing 4 2023-007*
Jinzijing 6 2023-007*
Beiyou 1 北郵 2023-007* 銀河有限公司 技術試験
Luojia 3-01 珞珈 2023-007* 武漢大学 地球観測
Tianzhi 2D 天智 2023-007* CAS軟件研究院 技術試験
Zhongxing 26 中星 2023-023A 2023/2/23 長征3B/G2(2) 西昌 中国衛通 通信放送 GEO
Horus 1
(Helusi 1)
  (荷魯斯) 2023-025A 2023/2/24 長征2C(3) 酒泉 エジプト 地球観測 LEO
Tianhui 6A 天絵 2023-030A 2023/3/10 長征4C 太原 PLA 地球観測 SSO
Tianhui 6B 2023-030B
Horus 2
(Helusi 2)
  (荷魯斯) 2023-032A 2023/3/13 長征2C(3) 酒泉 エジプト 地球観測 LEO
Shiyan 19 試験 2023-034A 2023/3/15 長征11 酒泉 SAST 技術試験 LEO
Gaofen 13-02 高分 2023-036A 2023/3/17 長征3B/G3 西昌 CAS 地球観測 GEO
Tianmu-1 03 天目 2023-039* 2023/3/22 快舟1A 酒泉 寰宇衛星 気象観測 LEO
Tianmu-1 04 2023-039*
Tianmu-1 05 2023-039*
Tianmu-1 06 2023-039*
PIESAT 1 -01
(Hongtu 1)
(宏図) 2023-047* 2023/3/30 長征2D(2) 太原 北京航天宏図信息公司 地球観測 SSO
PIESAT 1-02 2023-047*
PIESAT 1-03 2023-047*
PIESAT 1-04 2023-047*
Yaogan 34-03 遥感 2023-048A 2023/3/31 長征4C 酒泉 PLA 地球観測 LEO
表3 ロケット種別による2023年3月末までの中国の打上げ回数と衛星数
<長征系列>
衛星数の( )は外国衛星の内訳
ロケット種別 長征2 長征3 長征4 長征5 長征6 長征7 長征8 長征11
打上げ回数 6 2 2     1   1
衛星数 24(2) 2 3     1   1
<長征系列以外>
ロケット種別 快舟 捷龍 中科 双曲線 穀神星 朱雀
打上げ機関 CASIC CASC CAS 星際栄耀 星河動力 藍箭航天
打上げ回数 1       1   14
衛星数 4       5   40(2)

 スペースX社はFalcon Heavyの1回の打上げで米国の軍事衛星2機、Falcon 9の20回の打上げで有人宇宙船Crew Dragon、貨物輸送船Dragon(超小型衛星6機搭載)、世界24か国の115機の衛星、英国のOneWeb衛星80機、米国のGPS衛星、Starlink衛星556機、スペイン・インマルサット・米国(2機)の通信放送衛星など計764機を打ち上げた。

宇宙ミッション1 地球観測分野

(1)中央政府の地球観測衛星

① 「高分(Gaofen:GF)」シリーズ

 3月17日に静止地球観測衛星「高分13-02」が長征3B/G3ロケットにより東経146.7°に向けて打ち上げられた[1]。「高分13」シリーズは静止軌道から地上分解能15mの光学観測を行う衛星で、1号機は2020年に東経117.8°に打ち上げられた。また、静止衛星のシリーズとしては2015年に「高分4」が打ち上げられているが、設計寿命8年のため「高分13」(1号機)に置き換えられた模様。中国科学院(CAS)に属する空天信息創新研究院(AIR、略称:空天院)がデータ処理や画像解析などにより地球科学的な研究を行っている。

② 「遥感(Yaogan:YG)」シリーズ

 人民解放軍(PLA)は1月13日に長征2Dロケットにより「遥感37」[2]を、また3月31日に長征4Cロケットにより国土調査・都市計画・土地所有権確認・道路ネットワーク設計・収穫量推定・防災減災などを目的とする「遥感34-03」[3]を打ち上げた。「遥感37」は今回が初の打上げで、遥感シリーズの最新型である。宇宙環境監視技術の検証などを目的としている。

③ 「天絵(Tianhui:TH)」シリーズ

 3月10日、PLAは立体地図作成衛星「天絵6」2機(A, B)を長征4Cロケットにより高度500kmの太陽同期極軌道に打ち上げた[4]。天絵シリーズは立体地図作成や測量など地理関連部門における応用に焦点を当てた陸域観測衛星であり、これまでに9機が打ち上げられている。データ処理は自然資源部(MNR)に属する国家測絵地理信息局(SBSM)またはSBSM傘下の衛星測絵応用センター(SASMAC)が実施しているとみられるが、衛星の運用はPLAが行っている。また衛星の製造はCASCに属する中国空間技術研究院(CAST)傘下の東方紅衛星公司が担当している。

「天絵3」と「天絵5」はまだ打ち上げられていない。

(2)地方政府関連の地球観測衛星

① 吉林省 「吉林(Jilin:JL)」シリーズ

 1月15日、吉林省の長光衛星技術公司は長征2Dロケットにより吉林高分1機、吉林魔方3機、吉林紅外2機の計6機を打ち上げた[5]

② 山東省 「齊魯(Qilu)」シリーズ

 1月15日、吉林など12機の衛星とともに長征2Dロケットにより打ち上げられたレーダ観測衛星「齊魯2号」と「齊魯3号」は、2021年打上げ「齊魯1号」「齊魯4号」と合わせて4機の衛星群となった。中国長城工業集団公司と山東産業技術研究院が共同して推進している[6]

③ 福建省 

 1月9日、福建省厦門(アモイ)市科技局と2つの企業は、穀神星(CERES)ロケットによりハイパースペクトルカメラを搭載した「厦門科技(Xiamen Keji)1号」を打ち上げた[7]。厦門スマートシティ(智慧城市)建設に役立つ地球観測衛星の共同開発を行った企業は、福建省の厦門天衛科技有限公司と陕西省の西安中科西光航天科技有限公司である。

(3)民間企業の地球観測衛星

①「金紫荊(Jinzijing)」シリーズ(可視光観測衛星)

 1月15日、零重空間技術公司は長征2Dロケットにより「金紫荆」(別名:Golden Bauhinia)衛星3機(3号・4号・6号)を打ち上げた。これまでの打上げ(2021年に5機、2022年に2機)と合わせて10機の衛星群となった。

②「珞珈(Luojia)」シリーズ

 1月15日、武漢大学は長征2Dロケットにより「珞珈3-01」を打ち上げた。2018年に「珞珈1-01」に打ち上げて現在も運用中で、2機目となった。

③「宏図(Hongtu)」シリーズ(レーダ観測衛星)

 3月30日、北京航天宏図信息公司は長征2DロケットによりPIESAT衛星(別名:宏図)4機を打ち上げた[8]

④「天目(Tianmu)シリーズ(GPS掩蔽を利用した気象観測)

 1月9日、寰宇(Huanyu)衛星公司は穀神星1ロケットにより「天目」衛星2機(01と02)を打ち上げた[9]。続いて3月22日、快舟1Aロケットにより「天目」衛星4機(03~06)を打ち上げた[10]。6機の衛星でGPS掩蔽を利用した気象観測を行うコンステレーションとしては、台湾が2006年にFORMOSAT 3を打ち上げた先例がある[11]

(4)外国の地球観測衛星

 エジプトのリモセン機関が運用するHolus衛星を2回の打上げで2機(荷魯斯1号[12]と荷魯斯2号[13])打ち上げた。これにはロケット製造・打上げ企業の中国長城工業集団公司(CGWIC)が協力した。

宇宙ミッション2 通信放送分野

(1) 国有企業の通信放送衛星

 2月23日、CASCに属する中国衛通(ChinaSatcom)は長征3Bロケットにより通信容量100GB以上のハイスループット衛星「中星26号」を打ち上げた[14]

(2)商業静止通信放送衛星

 1月18日、中国衛通に統合された亜太衛星公司(APStar社)は長征2Cロケットにより静止通信衛星「APStar 6E」を打ち上げた[15]。衛星バスは1世代古い東方紅3E型バスを使用し、静止化まで10か月程度を要する見込み。軌道上昇のメインエンジンはSPSと称しているが、バルブの問題やエンジン起動不具合などで使用できず、10Nスラスタで上昇中である[16]。ロシアでも中型のソユーズロケットにより静止衛星を打ち上げた実績がある。

(3)IoT衛星

 1月9日、北京国電高科科技有限公司は穀神星1号ロケットによりモノのインターネット(IoT)衛星「天啓(Tianqi)13号」(別名:阿拉善(Alashan)1号)を打ち上げた[17]

宇宙ミッション3 航行測位分野

 2023年5月に山東省済南市において第14回中国衛星導航年会(CSNC)が開催される。

宇宙ミッション4 有人宇宙活動分野

 3月21日、CMSEOは2023年度の中国宇宙ステーションへの飛行ミッションの標識を発表した[18]

image

天舟6号(出典:CMSEO)                         神舟16号(出典:CMSEO)

 3月末現在で中国の累積宇宙滞在日数は1902日となった。日本は3月12日に若田宇宙飛行士が国際宇宙ステーションから帰還し、1839日にとどまっている。

宇宙ミッション5 宇宙科学分野

 2月1日、CASCは月データ中継衛星「鵲橋(Queqiao)2号」を2024年に打ち上げる計画を発表した[19]。嫦娥6号・7号・8号(いずれも月の裏側や南極への着陸を予定)との通信に対応する。

宇宙ミッション6 新技術実証分野

 本期間に打ち上げられた技術試験衛星は、計7機であった。

(1)中央政府の衛星

① CAST 「実践(Shijian:SJ)」シリーズ

 1月8日に長征7Aロケットにより打ち上げられた中国空間技術研究院(CAST)の「実践23号」[20]は、実践シリーズの最新機で、通信技術試験を目的としていると推測されている。東経19.8°の静止軌道投入に成功した。

なお、「実践14号」と「実践22号」はまだ打ち上げられていない。

② SAST 「試験(Shiyan:SY)」シリーズ

 1月13日に長征2Dロケットにより打ち上げられた「遥感37号」の副衛星として、上海航天技術研究院(SAST)の「試験22号A」と「試験22号B」が同時に打ち上げられた[2]。「試験22号A」の主な利用目的は、国土調査・都市計画・防災減災などである。「試験22号B」の主な利用目的は、スモッグ検出・水汚染監視・農作物生長監視・国土資源調査などである。

また、3月15日にSASTは長征11ロケットにより「試験19号」[21]を打ち上げた。主な利用目的は国土調査・都市計画・防災減災などである。

③ CAS 「天智(Tianzhi)」シリーズ

 中国科学院軟件(ソフトウェア)研究院は「天智(Tianzhi)2号」衛星を打ち上げた。この衛星は2018年に1号機が打ち上げられており、すぐに2号機を打ち上げる計画であったが、4年以上遅れての打上げとなった。27kgの質量で、小型クラウド・コンピューティング・プラットフォームとカメラが搭載されている。

(2)大学等の技術試験衛星

①1月9日、江蘇省南通市の南通中学は穀神星(CERES)ロケットにより「南通中学(Nantong Zhongxue)」を打ち上げた[22]

②1月15日、北京郵電大学は長征2Dロケットによりに打ち上げられた技術試験衛星「北郵(Beiyou)1号」を打ち上げた[23]

宇宙ミッション7 宇宙輸送分野

 穀神星1ロケットによる打上げは5回連続で成功している[24]

 長征2Dによる14機同時打上げには、SpaceX社の多数衛星同時打上げに対抗する意識がみられる[25]

参考資料: 2023年3月、全国人民代表大会における中国航天科技集団有限公司(CASC)の業績報告

 2023年3月、中国は全国人民代表大会を開催し、この中で中国航天科技集団有限公司(CASC)の活動状況について以下のように報告を行った[26]。ほとんどの項目は既知の内容であるが、最新のまとめとして有用であると思われるので、部分的に抄訳した。なお、地球観測衛星・通信放送衛星には言及がなかったが、これらの宇宙インフラは2025年を目標に整備を行っており、既にインフラとして完成した航行測位衛星に比べてまだ最終状態に達していないために今回は割愛されたと思われる。

有人宇宙飛行、月・火星探査、導航衛星!宇宙科技はエキサイティングな成果を達成

 3月5日、第14回全国人民代表大会の第1会期が開催された。中国共産党中央委員会総書記・国家主席・中央軍事委員会主席の習近平および党と国家の指導者が出席した。

 国務院の李克強総理(訳注:現在の総理は李強)は政府活動報告で次のように述べた。「科学技術の革新は実り多い成果を上げている。 新たな国家実験室を設置し、国家重点実験室の再編を推進する。有人宇宙飛行・月探査・火星探査・深海探査・スーパーコンピュータ・衛星導航・量子情報・原子力技術・大型航空機製造・人工知能などの分野で、いくつかの重要なコア技術と革新的な成果が新たにブレークスルーされた。社会的研究開発投資は2.1%から2.5%以上に増加し、科学技術の進歩に対する貢献率は60%以上に増加し、開発をサポートするイノベーション能力は引き続き高まっている」

 ここ数年、習近平を中心とする党中央委員会の強力な指導の下、中国航天科技集団有限公司(CASC)が率いる中国の宇宙科技産業は、宇宙ステーションの建設・月探査の第3期と第4期ミッション・最初の火星探査ミッション・北斗衛星導航の全球ネットワークなど、一連の主要なエンジニアリングタスクが、中国を「宇宙大国」から「宇宙強国」に導き、さまざまな分野で国民経済の発展と人々の生活を支え、人類の未来を共有する共同体の構築に貢献し、宇宙の利用と探査に多大な貢献をしてきた。

 2021年、党中央委員会は、中央宣伝部によって選別された最初の一連の偉大な精神を中国共産党員の精神的血統に含めることを承認し、中華人民共和国の建国72周年を記念して発表した。「両弾一星」の精神・有人宇宙飛行の精神・月探査の精神・新時代の北斗の精神も含まれる。

1.有人宇宙飛行

 有人宇宙船・貨物輸送船・宇宙目標航空機・宇宙実験室・宇宙ステーションのモジュール(訳注:天和・問天・夢天)・データ中継衛星・それらの打上げに使用される長征ロケットはすべて、中国航天科技集団有限公司によって開発されている。有人宇宙飛行プロジェクトの一部には、CASCに属する関連組織も参加している。

 2022年12月31日、習近平国家主席は新年のメッセージで厳粛に次のように発表した。習近平総書記はかつて、宇宙ステーションの建設は中国の航空宇宙産業における重要なマイルストーンであり、人類の宇宙の平和利用に先駆的な貢献をするだろうと指摘した。現在、中国の有人宇宙ステーションプロジェクトは応用開発段階に入り、宇宙ステーションは通常の運用モードに入った。国家宇宙研究所として、中国の宇宙ステーションは、研究開発、建設から運用まで、ますます重要かつ独創的な科学技術の成果を上げています。さらに、わが国は新世代の有人宇宙船試験船の最初のミッションも完了し、その後の有人宇宙飛行プロジェクトの発展のための強固な基盤を築いた。

2.月火星探査

 中国の月探査機「嫦娥」シリーズと火星探査機「天問1号」、及びこれらの宇宙機の打上げに使用される長征ロケットは、すべてCASCによって開発されている。「嫦娥4号」ミッションは、人類史上初めて月の裏側への探査機の軟着陸と探査を実現し、月の裏側と地球との中継通信を初めて実現した。「嫦娥5号」では21世紀の最初の月サンプルが回収された。「天問1号」は中国初の火星周回、着陸、走行探査を実現した。中国の月・火星探査ミッションから得られたデータとサンプルに基づいて、国内外の科学者は一連の重要な結果を達成した。

 嫦娥5号ミッション成功後、習近平総書記は祝辞の中で、人類の宇宙探査のペースは決して止まることがないと次のように述べた。「夢を追う、果敢に挑戦する、協力して困難に立ち向かう、Win-Winの協力の精神を力強く推進し、星間探査の新たな旅路を一歩一歩踏み出し、宇宙強国の建設と実現に新たな貢献をしていただきたいと願っている。中華民族の偉大な復興、人類運命共同体の建設を推進し、より大きな先駆的貢献を行う。」

3.衛星導航

 中国の北斗導航衛星とその打上げに使用される長征3Aロケットは主にCASCが開発しており、プロジェクトの他のサブシステムもCASCに属する関連組織が参加している。

 北斗グローバルシステムの確立以来、世界規模で高品質の測位サービスを提供し、主要国との約束を果たし、同時に安定した高速を維持するために衛星ナビゲーションおよび測位サービス産業の形成を促進している。成長に伴い、産業範囲はさらに拡大し、構造は常に最適化されている。2021年、中国の衛星導航・測位情報サービス産業の総生産額は4690億元に達した。

4.他の科技分野との関連

 さらにCASCは、深海探査における通信サポート・スーパーコンピュータのアプリケーション・宇宙量子情報技術の開発と検証・原子力設備・大型航空機試験・人工知能技術アプリケーションの分野でも独自の貢献をしている。

以上


1. 3月17日、CASC、本周第三发!长三乙火箭成功发射高分十三号02星

2. 1月14日、中国中央人民政府、我国成功发射遥感三十七号等3颗卫星

3. 3月31日、CASC、长征火箭第470发!长四丙火箭成功发射遥感三十四号04星

4. 3月10日、CASC、长四丙火箭以"一箭双星"方式成功发射天绘六号A/B星

5. 1月16日、中国青年報、吉林一号高分03D34星等六颗卫星发射成功,首图回传

6. 1月15日、CASC、一周4发全胜!长征火箭开年火力全开!

7. 1月10日、新華社、厦门科技壹号卫星成功发射 双星太空共舞

8. 3月30日、CASC、一箭四星!长二丁火箭发射圆满成功

9. 1月16日、捜狐網、陕投集团所属寰宇卫星圆满完成天目星座01/02双星发射测控任务

10. 3月23日、人民網、我国成功发射天目一号气象星座03星、04星、05星、06星

11. 2006年5月、NISTEP、科学技術動向「トピックス 6 米台共同の気象・電離層観測衛星群」

12. 2月24日、CASC、24小时内连续成功!长二丙成功发射荷鲁斯1号卫星

13. 3月13日、CASC、圆满成功!长征二号丙运载火箭发射荷鲁斯2号卫星

14. 2月23日、CASC、我国首颗超百Gbps容量的高通量卫星成功发射

15. 1月18日、CASC、航天科技集团研制亚太6E卫星侧记

16. 1月18日、Gunter's Space Page、APStar 6E

17. 1月10日、光明日報、天启星座13星(阿拉善一号)在东风航天城成功发射

18. 3月21日、CMSEO、官宣!2023年度载人航天飞行任务标识正式发布

19. 2月1日、CASC、鹊桥二号计划2024年发射 中国航天开启探月新征程

20. 1月10日、哔哩哔哩、行业动态 | 中国成功发射实践二十三号卫星

21. 1月15日、CASC、16连胜!长十一火箭成功发射试验十九号卫星

22. 1月10日、南通市人民政府、"南通中学号"卫星发射成功

23. 1月16日、北京郵電大学、北邮一号卫星成功发射

24. 1月9日、人民網、谷神星一号遥五运载火箭发射成功

25. 2月3日、CASC、航天科技集团长二丁火箭成功执行一箭14星发射任务侧记

26. 2023年3月5日、CASC、载人航天、探月探火、卫星导航!政府工作报告中,航天科技成就令人振奋

定点観測シリーズバックナンバー:

2023年01月18日 「 定点観測シリーズ 中国の宇宙開発動向(その22)

2022年10月20日 「 定点観測シリーズ 中国の宇宙開発動向(その21)

2022年07月20日 「 定点観測シリーズ 中国の宇宙開発動向(その20)

2022年04月28日 「 定点観測シリーズ 中国の宇宙開発動向(その19)

2022年01月29日 「 定点観測シリーズ 中国の宇宙開発動向(その18)

2021年10月25日 「 定点観測シリーズ 中国の宇宙開発動向(その17)

2021年07月12日 「 定点観測シリーズ 中国の宇宙開発動向(その16)

2021年04月22日 「 定点観測シリーズ 中国の宇宙開発動向(その15)

2021年01月19日 「 定点観測シリーズ 中国の宇宙開発動向(その14)

2020年10月15日 「 定点観測シリーズ 中国の宇宙開発動向(その13)

2020年07月13日 「 定点観測シリーズ 中国の宇宙開発動向(その12)

2020年04月28日 「 定点観測シリーズ 中国の宇宙開発動向(その11)

2020年01月21日 「 定点観測シリーズ 中国の宇宙開発動向(その10)

2019年10月16日 「 定点観測シリーズ 中国の宇宙開発動向(その9)

2019年07月17日 「 定点観測シリーズ 中国の宇宙開発動向(その8)

2019年04月15日 「 定点観測シリーズ 中国の宇宙開発動向(その7)

2019年01月10日 「 定点観測シリーズ 中国の宇宙開発動向(その6)

2018年10月18日 「 定点観測シリーズ 中国の宇宙開発動向(その5)

2018年04月13日 「 定点観測シリーズ 中国の宇宙開発動向(その4)

2017年10月26日 「 定点観測シリーズ 中国の宇宙開発動向(その3)

2017年04月21日 「 定点観測シリーズ 中国の宇宙開発動向(その2)

2016年10月12日 「 定点観測シリーズ 中国の宇宙開発動向(その1)

 

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