貴州省平塘県で建設中の世界最大の電波望遠鏡(FAST)の重要部品であるフィードキャビンが、11月21日午前11時に初の上昇試験を実施した。6本のケーブルにより1分当たり8メートルの速度で高度108メートルまで上昇し、機能性試験を実施し、予定されていた目標を達成した。これはプロジェクト全体が最終段階に突入したことを意味する。光明日報が伝えた。
フィードとはFASTが宇宙からの信号をキャッチする装置・システムのことで、フィードキャビンはこのシステムを設置する部屋のことだ。フィードが高精度空間測位・姿勢調整を実現するためには、フィードサポートシステムの協力が必要だ。
FASTは世界最大の口径を持つ球面電波望遠鏡で、2016年9月に竣工を予定。FASTは竣工後、広視野多目的・高精度の天文観測を実現し、今後10−20年に渡り世界一流設備の地位を維持することになる。
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