2021年01月25日-01月29日
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石炭の輸送から電力の輸送へ、エネルギーのクリーンで高効率の利用を実現

2021年01月29日

 晋能保徳2×660MW超々臨界低発熱量石炭火力発電プロジェクト2号機が25日午後9時18分、順調に168時間の試験運転を終えた。これは山西省石炭・電力一体化モデルプロジェクトが正式に稼働開始し、山西省の電力を外部に送電する重要拠点が増強され、「輸煤変輸電」(石炭の輸送から電力の輸送への転換)戦略がさらに重要な位置づけとなったことを意味する。新華網が伝えた。

 山西省忻州市に位置する同プロジェクトは、山西省の王家嶺炭鉱で建設された大型石炭・電力一体化坑口発電所をよりどころにしている。建設規模は2×660MWで、発電機には直接空冷方式冷却を採用。同時に排煙脱硫・脱硝施設を建設している。稼働開始後、王家嶺炭鉱が生産する低発熱量石炭を大量に利用し発電できるようになる。高い経済効果、顕著な社会効果、省エネ効果を持つ。年間の生産高は17億元(1元は約16.1円)、年間の粗利益は3億2000万元にのぼると見られる。

 プロジェクトは複数の中国一を遂げた。技術イノベーションの面では、同プロジェクトは一連の世界先端の高効率クリーン石炭火力発電技術を採用しており、複数のコア技術のブレイクスルーを遂げている。設計最適化の面では、同プロジェクトは完全一体化設計を採用し、中国国内で初めて1台・4分割回転型エアプリヒーターの超々臨界パラメータπ型配置変圧直流ボイラーと超高回転速度椀型中速粉砕機を採用。ボイラーの効率、蒸気タービンの熱消費量、主機軸揺れなどの経済技術指標がいずれも世界トップ水準となっている。プロジェクトの質の面では、同プロジェクトは全工程にわたるグリーンな施工を徹底した。建築・設置工事の検収の一発合格率は100%で、非破壊検査の検収の一発合格率は99.7%。プロジェクトは国家級科学技術進歩2等賞を1回、省級・業界級科学技術進歩賞を17回、発明特許、実用新案13件、省級工法11件、省級・業界級QC成果34件を獲得している。

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中国科学技術ニュース 2021年01月

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