冬は土壌から熱気を吸収し、夏は土壌から冷気を取り込み、地中熱ヒートポンプと輸送パイプを作り熱気・冷気を送り出す。大興空港が23日に明らかにしたところによると、土壌から熱気・冷気を取り込む中国最大級の地中熱ヒートポンプシステムが間もなく、同空港でまもなく完成するという。科技日報が伝えた。
試算によると、同システムは浅層地熱エネルギーを毎年56万3000GJ取り込み、空港の250万平方メートルの事務エリアの天然ガス使用量を年間1735.89立方メートル削減できる。これは2万1078トンの標準石炭に相当し、CO2の排出量を1万5800トン削減でき、正真正銘のグリーン・省エネ空調システムだ。
地中熱ヒートポンプは地下浅層の地熱資源を利用し屋内に暖房・冷房を供給する高効率・省エネ・環境保護型空調システムで、主に土壌浅層の地熱を安定的な冷熱源にする。
北京大興国際空港建設指揮部の関係責任者によると、同空港の地中熱ヒートポンププロジェクトは2つのエネルギーステーションを建設し、8台の地中熱ヒートポンプを設置する。それぞれ遊水池をポンプの集中的な埋め込みエリアとして工事・建設を行う。1号エネルギーステーションの建築面積は8738平方メートルで、エネルギー総供給面積は133万平方メートル。2号エネルギーステーションは9047平方メートル、総供給面積は115万平方メートル。
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