チリの首都サンティアゴで現地時間15日、中南米初のグリーン路線バスが開通した。その所有・運営する車両はいずれも中国自動車メーカー・比亜迪(BYD)製のEVバスを採用している。国際在線が伝えた。
チリのピニェラ大統領は式辞の中で、「今回投入されるBYD製のEVバスは低騒音・無汚染で、CO2やその他の温室効果ガスを排出しない。さらに無料Wi-Fiと携帯電話用充電USBを提供する。同車両の正式な運行は、チリの路線バスの新時代を切り開いた」と高く評価した。
ピニェラ氏は、グリーン路線バスの開通は、チリ住民の生活の質を効果的に高めているだけでなく、サンティアゴは中南米初の新エネ路線バスを持つ都市になり、チリは中南米の環境保護の模範になると強調した。またピニェラ氏は「2019年の国連気候会議が12月にサンティアゴで開催される。チリ政府は2040年までに全国の路線バスの100%EV化を実現すると発表している中、今回のグリーン路線バスの開通により達成に向け重要な一歩を踏み出した」と述べた。
今回はBYD製のEVバスが183台使用される。サンティアゴの9つの市街地を経由し、現地の約66万人の乗客にゼロエミッションのグリーンな移動サービスを提供する。
チリは2017年にBYDから初めてEVバスを導入し、同国の路線バスEV化の序幕を開いた。BYDは昨年11月、チリ政府に100台のEVを引き渡した。チリは中南米最大規模のEVバスチームを作った。サンティアゴで現在運行中のEVバスは386台で、うち74%がBYD製。サンティアゴは海外のEV保有台数が最多の都市になった。
「一帯一路」(the Belt and Road)国際協力の展開に伴い、BYD製EVはチリ、コロンビア、エクアドル、ブラジル、ペルー、ウルグアイ、アルゼンチンなど多くの中南米諸国に進出し、高い市場シェアを占めている。