中国航天科技集団第六研究院が発表した情報によると、無人補給船「天舟1号」の打ち上げ任務を担当する「長征7号」ロケット動力システム試験チームが9日、海南文昌航天発射場に到着し、宇宙船推進剤と軌道上補給技術を担当する試験チームと共同作業を展開することになった。これは天舟1号の動力システムの準備が、すでに全面的に整ったことを意味する。天舟1号は4月中・下旬に、時期を見て打ち上げられる予定だ。新華社が伝えた。
同研究院の劉志譲院長は「今回の飛行試験任務の最大の見所は、天舟1号と宇宙実験室・天宮2号のドッキング後の、推進剤の補給だ。これはいわゆる『宇宙給油』と呼ばれるもので、世界的にも難題とされ、現在もロシアや米国のような宇宙強国しか類似する技術応用を行っていない」と指摘した。
天舟1号は中国有人宇宙事業の新メンバーかつ重要な構成部分で、宇宙実験室と中国の未来の宇宙ステーションの軌道上運行期間に、推進剤、生活物資、科学試験設備、宇宙飛行士の使用済み廃棄物の輸送を担う。