2020年06月08日-06月12日
トップ  > 科学技術ニュース>  2020年06月08日-06月12日 >  中日の共同研究、がん治療効果の大幅な向上に期待

中日の共同研究、がん治療効果の大幅な向上に期待

2020年06月11日

 京都大学、滋賀医科大学及び蘇州大学の研究チームは、ポリグリセロール(PG)という高分子で表面を被覆したナノ粒子がステルス性を持ち、がん治療に使用できることを発見した。科技日報が伝えた。

 抗がん剤をナノ粒子に固定してがん組織に送り込む薬物送達システム(DDS)ががんの治療に使われる際に、研究チームは、PGで被覆されたナノ粒子の表面に吸着されるタンパク質の量が格段に減り、その結果肝臓に多く存在するマクロファージ (貪食細胞)に捕食されるナノ粒子の量も大幅に少なくなることを発見した。これはナノ粒子が捕食を回避するステルス性の顕著な向上を示しており、DDSによるがん治療法の発展に大きく寄与する見通しだ。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます

中国科学技術ニュース 2020年06月

サイエンスポータルチャイナ事務局が、中国の科学技術に関するニュース記事を人民網と共同通信の記事より選んで、日々届くフレッシュなニュースとしてお届けしています。

下記よりご覧ください。

共同通信提供月別バックナンバーリスト

 

人気記事


 
 
APRC運営ウェブサイト


中国関連ニュース 関連リンク