最新の世界スパコン性能ランキング「TOP500」が23日に発表された。それによると、世界の浮動小数点演算の性能が最も高い500台のスパコンのうち、中国は226台の設置台数で世界一をキープし、全体の45%以上を占めた。「神威・太湖之光」は4位で、「天河2号」は5位。中国メーカーのレノボ、曙光、浪潮は世界トップ3のスパコンサプライヤーで、計312台を引き渡し、全体の62%以上を占めた。人民日報が伝えた。
「TOP500」は1993年から半年毎に発表されている、世界で設置済みのスパコンの格付けを行う有名ランキングだ。今回の首位は日本の「富岳(ふがく)」だ。富岳はTOP500の中で初めてArmアーキテクチャを採用しており、演算速度は1秒間に41.5京(京は1兆の1万倍)回にのぼる。2位は米国の「サミット」、3位は米国の「シエラ」。
現在最もブレークスルーが必要な研究分野である新型コロナウイルス(COVID-19)の予防・治療において、スパコンが力を発揮している。コンピュータ専門家と生命科学専門家が協力し、新型コロナウイルスのゲノムの特徴に関する研究をさらに加速している。同技術はウイルスの毒性、感染方法、病原体と宿主の相互作用に関する科学者の研究をサポートする上、疫学及びワクチンの設計・研究に助力する。
スパコンはコンピュータ界の「王冠に輝く宝石」で、テクノロジーのブレークスルーの「エンジン」とも見なされている。応用の絶え間ない開発と改善に伴い、スパコンは科学研究や産業発展の各方面に貢献し、人類の難題を解消する「スーパーブレイン」になっている。世界の主要テクノロジー大国は現在、次世代の100京級(E級)スパコンをめぐり競争を展開している。中国のE級スパコンのプロトタイプはすでに開発が完了している。神威E級プロトタイプ、「天河3号」E級プロトタイプ、曙光E級スパコンシステムもすべて引き渡されている。
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