中国科学院国家天文台、青海省科学技術庁、青海省海西州人民政府は、22日北京市で「青海冷湖天文拠点」の共同建設に関する協力協定に署名した。各者は青海冷湖地区で世界一流の天文観測拠点を共同建設する。新華社が伝えた。
光学観測の立地選びは、基礎研究分野で不足している資源だ。国家天文台の鄧李才研究員のチームがリード役になり、3年間の観測データに基づき、青海冷湖賽什騰山が光学・赤外線天文観測の極めて優れた立地環境だと分析・確認した。関連研究成果は今年8月、国際的な学術誌「ネイチャー」に掲載された。
青海冷湖天文台の立地環境における晴れた夜の割合、シーイング(大気の安定度)、沈降する水蒸気、大気乱流構造などの指標に関するモニタリングによると、冷湖賽什騰山Cエリア(標高4200メートル)のシーイングの中間値は0.75秒角。総合的に見ると、冷湖の立地環境は世界の最も優れた天文台の立地環境とほぼ同等だと言える。
中国の光学天文、惑星科学、深宇宙探査などの学科の発展に重要なサポートを提供する観測拠点の建設は、中国さらには世界の天文事業の発展に対して重要な意義を持つ。
サイエンスポータルチャイナ事務局が、中国の科学技術に関するニュース記事を人民網と共同通信の記事より選んで、日々届くフレッシュなニュースとしてお届けしています。
下記よりご覧ください。
第42回 アジア・太平洋研究会のお知らせ
「「中国製造2025」最終年を迎えた中国~産業高度化政策の現状と今後の展望」
4/25(金)15:00~ 詳細・申込みはこちら