自動的に泳ぐ魚ロボット、ゴミ分別ができるスマートパソコン、子供のプログラミングを支援するソフトシステム、各年齢層の子供が読んで理解できるAI(人工知能)教材――全国初のAI教育・実験モデルシステムがこのほど発表された。これはAIを好む青少年にとって「恵みの雨」で、AI教育に深い影響を及ぼすかもしれない。科技日報が伝えた。
同システムは中国科学院自動化研究所と中科智能之星による「AIとロボット教育共同実験室」が3年の研究期間を経て開発したもので、中国科学院の科学教育融合分野における新たな成果と見られている。
自動化研究所副チーフエンジニアの孫哲南研究員によると、AIが近年発展しているが、その教育をどのように行うかに関しては、国内ではまだ初期の模索段階にある。そのため自動化研究所の第一線で働く科学研究専門家らは3年前よりこの取り組みを開始した。同研究所のAI分野におけるハイレベルの研究成果を小中学生や専門学校生向けの授業・読物・デバイスなどに変えることで、科学教育融合の実現を促進しようとした。
同システムには現在、AIモデルカリキュラム、AIモデル教材、AI開発実践モデルプラットフォームという3つの部分からなる全体化教育実践ソリューションが含まれる。小中学生がAI分野の具体的なアルゴリズムとプログラミング方法を完全に理解もしくはマスターするのではなく、体系的・科学的・規範的な学習の実践によりAI技術の発展法則と技術の境界線を知り、未来のスマート化社会により良く適応できるようにすることが狙い。
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