中国黒竜江省は現在、耕作シーズンを迎えており、各地で農作業が行われている。最近では忙しそうな農家の人々に代わり、農業用機械が働く姿がよく見られるようになった。田畑やあぜ道でも「科学技術」が活用されている。人民網が伝えた。
種まきの時期を迎えた同省綏化市北林区東富村のトウモロコシ畑では、大型播種機2台が、中国の衛星測位システム「北斗」の「指揮」の下で稼働していた。
北大荒集団宝泉嶺支社黒竜江二九〇農場有限公司の現代化農業モデル区スマート工場育苗拠点では、レール式の「形質識別・生育状況分析装置」が、苗の生育状況を正確に把握し、スマート管理コントロールシステムと合わせて、育苗ハウス内の温度、湿度、土壌の酸性度(pH)、肥料・農薬の使用を自動管理している。
同集団黒竜江勤得利農場有限公司農業生産部の劉吉龍部長は「育苗検査をする際、ビニールハウス内の温度と湿度、水やりの回数と量を厳格に管理し、苗の生育状況を常時チェックし、病害の発生を予防しなければならない。このほか、天気の変化にも絶えず関心を寄せ、低温時にはフィルム被覆による保温などの温度管理をしなければならない」と説明した。同社では現在、水稲の苗の管理が重要な時期を迎えており、農業技術者が毎日ハウスに入って温度や湿度を検査し、栽培農家に対して、温度調節や酸性度調節、水量コントロール、病害予防、肥料の使用などを指導し、苗の管理技術について詳しく説明している。
上空で「北斗」衛星が測位し、農業用ドローンが地上を駆け巡り、農業技術専門家が田畑で指導し、各種5Gセンサーが耕作地に張り巡らされている。黒竜江省の黒い大地には、現代型農業の耕作の姿が広がっていた。
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