2023年10月16日-10月20日
トップ  > 科学技術ニュース>  2023年10月16日-10月20日 >  北京の先端産業、2つの1兆元産業クラスターを育成

北京の先端産業、2つの1兆元産業クラスターを育成

2023年10月18日

 中国北京市で12日に開かれ先端産業イノベーションエコシステムフォーラムで、同市が1兆元(1元=約20円)規模の産業クラスター2つと、1000億元規模の産業クラスター5つを育成したことが分かった。国家級の専精特新(専門化・精密化・特徴化・新規性)小巨人企業(高い成長性または大きい発展のポテンシャルを持つテクノロジーイノベーション中小企業)の数は国内トップとなっている。新華社が伝えた。

 先端産業は技術集約型産業が先導し、効率・利益牽引型産業を支えとする産業集合だ。同フォーラムで発表された研究報告書「イノベーション推進先端産業研究」によると、北京の先端産業発展指数は7年間で3.66倍となった。

 先端産業発展の優位性を築くためには、イノベーション推進が切り離せない。次世代量子計算クラウドプラットフォームから次世代256コア高性能ブロックチェーンアクセラレーターチップに至るまで、数多くの量子情報や人工知能(AI)、集積回路などの分野における重要科学技術成果が次々と登場している。北京市は戦略的科学技術力を構築し、技術イノベーションにより全要素の生産性の向上を牽引し、先端産業構造の持続的な高度化を推進している。

 また、先端産業の質と効果の向上には、イノベーションエコシステムの構築とビジネス環境の最適化が不可欠となり、ハイレベルの人材、資本、サービスは先端産業発展の必要条件となる。北京市は世界の優良生産要素を引き付ける複数の開放の先進地を建設中で、テクノロジー企業インキュベーターの専門化、価値化、グローバル化の水準を高め、テクノロジーパークの質の高い発展を急ぐとともに、制度と管理のイノベーションを持続的に推進し、要素の配置効率を高め、産業のレベルアップを実現する。

 政策の牽引、補助金による後押し、積極的なサービスにより、次世代情報技術とテクノロジーサービスという2つの1兆元規模産業クラスター、そして医薬・ヘルスケア、スマート設備、AI、省エネ・環境保護、集積回路という5つの1000億元規模産業クラスターが北京で台頭しており、北京のハイテク産業付加価値額の対GDP比は28.4%に達している。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます

中国科学技術ニュース 2023年10月

サイエンスポータルチャイナ事務局が、中国の科学技術に関するニュース記事を人民網と共同通信の記事より選んで、日々届くフレッシュなニュースとしてお届けしています。

下記よりご覧ください。

共同通信提供月別バックナンバーリスト

 

人気記事


 
 
APRC運営ウェブサイト


中国関連ニュース 関連リンク