中国山東省自然資源庁はこのほど、斉河-禹城地区高品位鉄鉱床の探査資源量を評価・認定した。同地区の総資源量は1億400万トンに達し、中国で新たな鉱物探査戦略が行われるようになってから、初めて1億トン規模の高品位鉄鉱床資源拠点となった。工人日報が伝えた。
「磁石に直接吸い付くほどの高品位な鉄鉱石です」
掘削現場にいた担当者が磁石を鉄鉱石に近づけると、鉄鉱石にぴったりとくっついた。磁石を揺らすと鉄鉱石はわずかに揺れながらもしっかりとくっついている。
山東省炭田地質企画探査研究院の深部被覆地域高品位鉄鉱石探査イノベーションチームは2013年から作業を開始し、15年の初掘削で地下1157メートルのエリアで厚さ119.67メートルの高品位鉄鉱床を発見した。
チームはその後、鉱床探査の課題に対応するため、「空・地上・井」協同立体探査技術システムを構築し、探査深度を2000メートルに拡大。さらに炭田地震探査技術の高精度2次元地震探査法を深層探査に利用し、掘削孔での発見率を向上させた。その結果、禹城市李屯地区の13の掘削孔で鉱床が見つかり、新たに2カ所の中・大型高品位鉄鉱床が発見された。
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