2025年02月10日-02月14日
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デジタル化の推進で貴州省のクラウド活用企業が3万社以上に

2025年02月14日

 中国貴州省貴陽市修文県にある貴州輪胎の工場では、5G専用ネットワーク技術を活用した生産ラインがある。スマート搬送ロボット、センサー、産業用カメラなどによってすべての工程がデジタル化されている。経済日報が伝えた。

 同社ではスマート化を目指し、貴州省初の5Gフル接続工場を建設した。40種以上の情報化・スマート化技術ソリューションを導入し、製造システム全体のデジタル化を完了した。その結果、製品の品質欠陥が57%減り、労働生産性が68%向上し、在庫レベルが34%下がった。

 同社は世界経済フォーラムが発表した2025年度「ライトハウス」リスト第1弾に選ばれた。これは、同社がデジタル技術の大規模利用、生産性、サプライチェーンの強靭性などの面で優れた成果を上げたためだ。

 貴州省は近年、データ応用による各産業の活性化を積極的に推進している。非鉄金属や炭鉱、化学工業などの産業のスマート化とデジタルトランスフォーメーションの推進、そして重点産業・分野における大規模AIモデルの導入を加速させている。

 現在、クラウドを活用した企業は3万社を超え、デジタル経済の成長率は9年連続で中国国内の先頭を走っている。

 貴陽国家ハイテク区にある貴陽朗瑪情報技術は23年、「39AI総合診療医」医学大規模AIモデルを発表した。同社の王春常務副総裁は「これは24年12月末現在で貴陽市内の182の地域医療機関に導入されている。累計で40万件以上の相談・診察サービスを提供し、地域医療サービスの効率と質を効果的に高めた」と紹介した。

 貴州省は現在、電力、医療、非鉄金属などの産業で大規模AIモデルの応用を進めており、タイヤ製造、電力、化学工業などの分野で50以上の応用シーンを構築している。

 同省はさらに「東数西算」(東部地域のデータを西部地域で保存・計算すること)プロジェクトを実施し、全国一体化計算能力ネットワーク国家ハブの建設を加速させている。貴安新区を中核として、持続的に構造を最適化し、規模を拡大している。現在、省内の重点データセンターは計48カ所に上っている。

 データによると、貴州省のソフトウェア・情報技術(IT)サービスの収益は24年に1000億元(1元=約21円)を突破し、電子製品製造業の付加価値額は25.3%増となった。情報伝達、ソフトウェア・ITサービス業の付加価値額は11.5%増で、地域GDPに占める割合は前年比0.2ポイント上昇の2.7%となっている。

 同省の李炳軍省長は「演算能力、データ、応用、産業の連携を堅持し、デジタル経済発展イノベーションエリアを高品質で構築する。貴州省は今年、デジタル経済発展の新たなブレイクスルーを持続的に推進する」と述べた。

 
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中国科学技術ニュース 2025年02月

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