中国、10年連続で世界最大の産業用ロボット市場に

2023年12月12日

　中国安徽省蕪湖市でこのほど、2023中国ロボット産業発展大会が開かれた。大会で発表された「2022年中国ロボット産業データ」によると、中国は10年連続で世界最大の産業用ロボット市場になった。

　大会に参加した専門家によると、2022年、中国の産業用ロボット市場は世界市場で52％のシェアを占め、10年連続で世界最大の産業用ロボット市場になった。中でも中国ブランドの産業用ロボットがここ10年間の伸び率が最も高かった。今年1～10月における中国のロボット産業の売上高は前年同期比9.3％増の1300億元（1元＝約20円）以上で、ロボット製品の総貿易額は23％増の26億6千万ドル（1ドル＝約146円）となった。ロボット産業は旺盛な勢いで成長し、極めて大きなポテンシャルを秘めている。

　中国工業・情報化部（省）装備工業一司（局）の汪宏副司長は、「中国のロボット技術製品の持続的なイノベーションが産業の成長に力強い原動力を注いでいる。減速機や制御装置、サーボシステムなどの重要部品・技術の水準が向上し続けている。産業用ロボットはシリーズとして発展を遂げ、高速、高精度の製品から高負荷、高信頼性の製品まで登場し、サービス用と特殊ロボット製品の産業化プロセスが加速している。ロボットの応用分野も豊富になり、産業発展の可能性が絶えず切り開かれている。新エネルギー自動車やリチウムイオン電池、太陽光発電など新興産業が急成長し、サニタリーや陶磁器、金属製品など既存産業のトランスフォーメーションを加速させた。中国で稼働している産業用ロボットは150万台を超え、世界の3分の1以上を占め、製造業におけるロボット密度は作業員1万人あたり392台で世界5位になった」と説明した。