1.ライフサイエンス分野
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1.1 ライフサイエンス分野の概要

(1) 関連政策

1) 各政策の分野別取り組みについて

 ライフサイエンスは、人間生活の基本である「生きる」、「食べる」、「暮らす」と密接に関わる技術分野であり、医薬品や食品、化学品、環境などの幅広い産業分野への応用が期待されている。

 また、国民経済に及ぼす影響がきわめて大きいため、ライフサイエンス分野の研究開発の重要性については世界的な共通認識となっている。中国政府は、今世紀中に国民経済の持続可能な発展を実現するためには、ライフサイエンスとバイオ技術および関連産業の発展を実現することが不可欠であるとの基本的考えを示している。

① 国民経済・社会発展「第11次5ヵ年」規画

 2006年3月に全国人民代表大会(全人代)で承認された、中国の全体計画である「中華人民共和国国民経済・社会発展『第11次5ヵ年』規画綱要」(「中華人民共和国国民経済和社会発展第十一个五年規劃綱要」)は、科学技術イノベーションを通じた飛躍的発展を謳っており、ライフサイエンス分野でも集中的に基礎研究と技術研究を強化し、自主イノベーションの強化、推進を行う方針を打ち出している。

 具体的には、重大科学技術特別プロジェクトと重大科学技術基盤施設として、以下のテーマを掲げている。

  • 遺伝子組換え生物の新品種の育成:機能遺伝子のクローンと検証、大規模遺伝子組換え操作などの中核技術を開発し、とくに優れた品種のイノベーション、新品種の育成および大規模な品種生産の3大技術プラットフォームを確立、完備する。
  • 重大新薬のイノベーション:自主知的所有権と市場競争力を持った新薬を研究・製造し、国際的に見ても先進水準の研究開発プラットフォームを確立する。
  • エイズやウイルス性肝炎などの重大感染症の予防:エイズやウイルス性肝炎などの重大感染症の有効な予防・管理技術システムを構築し、特効性のある診断試薬やワクチン、薬物、検査測定技術の研究開発を行う。

②中長期科学技術発展規画(2006~2020年)

 また中国政府は、科学技術政策の根幹となる「国家中長期科学技術発展規画綱要(2006~2020年)」(「国家中長期科学和技術発展規劃綱要(2006-2020年)」)では、2020年までの15年間に実現すべきライフサイエンス分野における科学技術上の重要な発展目標として、以下の2点を掲げている。

  • 農業分野での科学技術の総合力が世界のトップレベル入りを果たし、農業生産力の向上を促進して効果的に国の食糧安全を保障する。
  • 重大な疾病の予防と治療レベルを飛躍的に向上させる。エイズ、肝炎等の重大な疾病が抑制され、新薬の開発と重要な医療器械の開発に関して飛躍的な進歩を達成し、産業として発展するよう技術力を備える。

 そうしたうえで同規画綱要は、ライフサイエンス分野の「重点領域および優先テーマ」に関して、以下の具体的な構想と優先テーマを掲げている。

分野

発展構想

優先テーマ

農業

  • ハイテクにより従来の農業技術の向上を促進し、農業の総合生産力を持続的に向上させる。バイオテクノロジーの応用研究を重点的に展開し、農業技術の一体化および組み合わせを強化する。また、主要農作物の育種と高効率生産、牧畜・水産の育種と健康な飼養と疫病予防の重点技術を研究し、農業の多角経営と複合経営を発展させ、生産高の持続的増加を確保しながら農産物の品質を高める。
  • 農業の産業チェーンを拡張することにより、農業産業化レベルと農業の総合的効率性を全面的に向上させる。
  • 農林業の生態に関する技術を総合開発することによって、農林業の生態安全を確保する。
  • 積極的に農業の工場化を進め、農業労働生産性を高める。
  • 種苗資源の発掘、保存および創新ならびに新品種に応じた育成技術
  • 家畜・水産の健康な飼養および疫病予防
  • 農産物の高度加工および近代的な貯蔵・運輸
  • 農林業バイオマスの総合開発利用
  • 農林業の生態安全および近代的な林業
  • 環境保護型の肥料、農薬の開発および生態農業
  • 多機能の農業設備および施設
  • 農作業の精度向上および情報化
  • 近代的な乳業

人口・健康

  • 人口を抑制し、新生児の素質を高める。
  • 疾病の予防と治療に重点を置き、予防を主とし、健康と病気の予防・治療との結合という方針を堅持する。
  • 漢方医薬の継承とイノベーションを強化して、漢方薬の近代化と国際化を進める。
  • 重要な新薬と先進的な医療設備を開発する。
  • 安全避妊・産児制限および出生欠陥予防・治療
  • 心・脳血管病、腫瘍等重大な非伝染疾病の予防および治療
  • 都市と農村における多発病の予防・治療
  • 漢方薬の伝承およびイノベーション・発展
  • 先進的な医療設備および生物医用材料

公共安全

  • 非常事態に速やかに対応・対処できるよう技術的なサポートを強化する。
  • 早期発見と未然防止の能力を向上する。
  • 非常事態における対処・救助等の全面的な対応能力を向上する。
  • 安全設備の近代化を進める。作業現場の安全、食品安全、バイオ安全および社会治安等の確保に必要な設備と予防・保護用品を開発し、関係産業の発展を促進する。
  • 公共安全のための緊急情報プラットフォーム
  • 重大な労働災害の早期警報および救援
  • 食品安全および出入国の検疫
  • 非常事態に対する予防および迅速対応
  • バイオ安全
  • 重大な自然災害の監視および予防

 さらに同規画綱要では、基礎研究に関して、先端的な科学課題として①生命プロセスの定量研究およびシステム整合②脳科学および認知科学――の2つのテーマを、また国家の重大な戦略ニーズに対応した基礎研究テーマとして①人類の健康および疾病の生物学的基礎②農業生物の遺伝改良および農業の持続可能な発展のための科学的な課題――をあげている。このほか、蛋白質の研究に加え、発育および生殖の研究が重大科学研究計画として定められた。

③ 「第11次5ヵ年」科学技術発展規画

 「国家『第11次5ヵ年』科学技術発展規画」(「国家"十一五"科学技術発展規劃」)では、「中華人民共和国国民経済・社会発展『第11次5ヵ年』規画綱要」と「国家中長期科学技術発展規画綱要」に盛り込まれた内容を受け、2010年までのさらに具体的な自主イノベーションに関する5つの戦略目標を掲げている。

 このうちライフサイエンスに関しては、「多様な技術を集積し、人民の健康と公共安全、都市化と都市の発展などの社会的公益領域における科学技術サービス能力を引き上げる」としたうえで、「重大疾病の予防と新薬の開発に関する重点技術を攻略し、国民の健康水準を向上する」との目標を掲げた。

 同発展規画では、こうした戦略目標に基づいた重点特定プロジェクトに加えて、緊急のニーズに応じて克服する必要がある各種技術を具体的に定めている。

目標

主要項目、技術

戦略目標に基づいた重点特定プロジェクト

重点特定プロジェクト:

  • 遺伝子組換え生物新品種の育成
  • 重要な新薬の開発
  • エイズとウイルス性肝炎など重大感染症の予防

緊急のニーズに応じて克服する必要のある技術

農業技術の全面的な改良と農業生産力の持続的な向上:

  • 新品種の発掘、保存、開発と畜産・水産業の疾病予防技術
  • 新型肥料および効率的な利用技術
  • エネルギー作物の生産とグリーン燃料に関する技術など

重大疾病の予防・治療技術:

  • 安全で有効な避妊技術と出生欠陥の監視、検査技術
  • エイズ、肝炎、肺結核、住血吸虫、悪性腫瘍などの重大疾病の予防・治療技術
  • 都市多発性疾病、風土病、職業病の予防・診断・治療・回復技術
  • 先進的な医療設備と生物医学材料、製薬技術
  • 漢方医学の伝承と近代化の研究
  • 漢方医薬による重大疾病の研究、漢方薬資源の持続可能な利用と産業発展技術、漢方医薬の国際化モデル事業の研究

今後の発展を見据えた、先端技術と基礎研究

生物と医薬技術:

  • 近代的な生物ハイテクを突破口とした、ゲノムとプロテオーム解析技術、幹細胞技術、ナノバイオ技術、ワクチンと抗体の製造技術、遺伝子組換え技術など
  • 腫瘍、心・脳・肺血管と糖尿病、肝臓病と老年病を重点としたバイオ技術と臨床資源の有機的な結合、重大疾病予防と診療の中核技術
  • 医薬、食品と工業発酵を突破口としたバイオ技術の産業化と応用

近代的な農業技術:

  • 動植物品種の分子設計、デジタル農業技術、食品バイオ工学技術、農産物の生存環境の管理・質量分子検査測定技術
  • 主要農業動植物の機能ゲノム解読、農業バイオ薬物の開発、精密農業技術と設備、海水養殖種プロジェクト

重大科学研究計画:

  • 蛋白質群、蛋白質構造と機能研究
  • 量子制御研究
  • 中国独自のナノ材料、ナノデバイス、ナノバイオと医薬研究
  • 非霊長類を含めた胚胎・幹細胞バンクと胚胎・幹細胞の指向化モデルの確立、生殖の健康・組織プロジェクト、動物のクローンなど

④ 産業発展「第11次5ヵ年」規画

 国家発展改革委員会は2007年4月8日、バイオ科学技術産業の専門計画である「生物産業発展『第11次5ヵ年』規画」(「生物産業発展"十一五"規劃」)を公布し、「第11次5ヵ年」期におけるバイオ産業発展に向けた中国政府としての方針を以下のように明らかにした。

  • -バイオ産業の発展に役立つ政策法規体系、技術イノベーション体系、技術基準体系、生物安全保障体系、産業組織体系、業界のサービス体系を確立する。
  • -自主イノベーション能力を強化し、産業の生産増加値に占める研究開発費の割合を引き上げ、自主知的産業権を有する年商10億元(約150億円)以上のバイオ技術製品を開発する。
  • -産業構造のレベルアップを図り、多数のイノベーション型中小バイオ企業を育成し、年商100億元(約1500億円)を超える大型バイオ企業を10社ほど設立する。北京、天津、河北、長江デルタ、珠江デルタ地区に総合バイオ産業基地および若干の専門バイオ産業基地を建設し、年商500億元(約7500億円)を超えるバイオ基地を8ヵ所設立する。
  • -産業規模の拡大を加速し、2010年までにバイオ産業増加値はGDPの約2%に相当する5000億元(約7兆5000億円)以上へ、またバイオ産業の輸出額も増加させる。さらに努力を傾注し、中国のバイオ産業の主要経済指標を世界の上位に引き上げる。経済・社会発展と国家安全に関わるバイオ技術領域で、自主知的財産権を掌握し、バイオ産業の国際競争力を大幅に向上する。2020年までに、全国のバイオ産業の増加値はGDPの4%以上に相当する2兆元を突破し、ハイテク領域の支柱産業とする。

 国家発展改革委員会はさらに2007年4月28日、「ハイテク産業発展『第11次5ヵ年』規画」(「高技術産業発展"十一五"規劃」)を公布し、バイオ産業を戦略的産業の1つとして位置付け、バイオ医薬やバイオ産業、バイオエネルギー、バイオ製造の発展に注力するとの方針を明らかにした。

  同規画では、農業のハイテク技術の普及と応用を強化するとともに、「バイオ医薬特定プロジェクト」を立ち上げ、「第11次5ヵ年」期(2006~2010年)末に新型病原体の診断試剤を20種類、重要な新薬5~10種類を自主イノベーションによって作製し、独自の知的財産権を持つバイオ医学エンジニアリング製品を国内外市場で発売するとの具体的目標を掲げた。

2)重点分野推進政策

 中国政府は「国家中長期科学技術発展規画綱要」と「国家『第11次5ヵ年』科学技術発展規画」の中で、以下の9つの分野を重大特定プロジェクトと位置付け、それぞれの具体的な推進政策と目標を掲げている。

 重大特定プロジェクトは、国家目標を実現し、重要技術の飛躍的進歩と資源の集中を達成し、一定期間内に戦略的重要製品や重要技術基盤、重要エンジニアリングを完成させるものであり、中国の科学技術の発展にとって、最も重要なプロジェクトにランク付けされている。

① 遺伝子組換えによる生物製品・新品種の育成

 遺伝子クローンと検証、遺伝子操作の拡大、生物の安全評価を研究し、優れた品種のイノベーション、育成、大量生産の三大技術プラットフォームを確立したうえで、新遺伝子を1000種以上開発する。また、中国の遺伝子組換え生物の体系に基づき、遺伝子組換え農作物を100~150種、遺伝子組換え動物を30種以上育成する。(「国家『第11次5ヵ年』科学技術発展規画」)

② 新薬の開発

 重点的に化学薬品と生物薬品の識別・検証、新薬の設計を研究し、大規模で効率の高い薬物の選別、薬効と安全性評価、調合と生成に関する中核技術の研究を行い、治療効果が信頼でき品質の安定した漢方薬を開発し、知的所有権と市場競争力を持つ30~40種の新薬を開発する。(同上)

③ エイズやウイルス性肝炎などの伝染病の予防と治療

 新型ワクチンと治療薬物の開発に関して中核技術に重点を置き、効率が高い特異性診断試薬を40種、ワクチンおよび薬物を15種、自主開発する。漢方医学と西洋医学、および両者の結合した治療プランを研究、制定し、先進国レベルに匹敵した10の防疫治療技術プラットフォームを設立し、エイズや肝炎が有効に予防・制御できる技術体系を構築する。(同上)

④ 標的分子の発見・同定技術

 標的分子の発見・同定は、新規医薬品の開発や生物学的診断・治療技術と密接に関係している。とくに、生理と病理のプロセスにおいて、中心的遺伝子の機能と遺伝子制御ネットワークの解明、疾病に関係する遺伝子機能の解明、遺伝子発現制御、標的分子の絞り込み・実証技術、「遺伝子から医薬品へ」の新しい医薬品の開発・生産技術等の研究を行う。(「国家中長期科学技術発展規画綱要」)

⑤ 動植物品種および医薬品の分子設計技術

 動植物品種と医薬品の分子設計は、生体巨大分子の3次元構造に基づく分子接合、分子シミュレーションおよび分子設計技術のことである。とくに、蛋白質と細胞の動的プロセスの生物情報分析・統合・シミュレーション技術、動植物品種と医薬品の仮想設計技術、動植物品種の発育と医薬品の代謝工程のシミュレーション技術、コンピュータによる化合物データベース設計・合成・スクリーニング等の技術を研究する。(同上)

⑥ 遺伝子操作および蛋白質工学技術

 遺伝子操作技術は遺伝子資源を使用する際の中核技術であり、蛋白質工学は遺伝子産物を効率的に利用するための重要ルートである。とくに、遺伝子の効果的な発見と制御技術、染色体の構造と統合技術、遺伝子蛋白質コードの人工設計と改造技術、蛋白質のペプチド結合の修正および構造変更技術、蛋白質構造解析技術、蛋白質の量的な分離・精製技術を重点的に研究する。(同上)

⑦ 幹細胞を基礎とするヒト組織工学技術

 幹細胞技術は、人体外で幹細胞を培養し、指向性分化させ、臨床治療のために組織細胞を提供したり、人体外で人間の器官を作り、再生治療に使ったりする技術である。とくに、治療クローニング技術、幹細胞の人体外での増殖と分化技術、人体外のヒト組織の再生と大量培養技術、ヒトの多細胞組織の再生と一部修復技術および生物再生技術を研究する。(同上)

⑧ 次世代の工業バイオテクノロジー

 とくに、機能性細菌の大量選別技術、生体触媒の指向性進化技術、生体触媒の工業量産への応用技術、環境触媒浄化剤の開発・製造技術および工業生産の工程技術を研究する。(同上)

(2) 研究予算

 「中国科技統計年鑑」には「ライフサイエンス(生命科学)」という分類項目がないため、ライフサイエンスを生物学や医学等の諸分野にわたって生命現象を研究する科学の総称として広義に捉え、この中に「生物学」や「農学」、「畜産・獣医科学」、「基礎医学」、「臨床医学」、「予防医学と衛生学」、「軍事医学と特殊医学」、「薬学」、「漢方医学と漢方薬」が含まれるとした(以下、同)。

1)研究機関

 中国科技統計年鑑」によると、2001年から2006年における研究開発機関のライフサイエンス分野の研究開発プロジェクト内部支出を見ると、全体に占める割合は7~8%程度で推移しているが、表1.1に示す通り顕著に増加している。

 2006年の実績を見ると、ライフサイエンスに含めた9学科のうち前年より増加しているのは「生物学」、「農学」、「畜産・獣医科学」、「漢方医学と漢方薬」の4学科しかない。残りの5学科はいずれも減少した。とくに伸び率が大きかったのは「漢方医学と漢方薬」で前年比36.4%増となった。「農学」がこれに次ぎ前年比21.4%増、「生物学」が同7.2%増を記録した。

 また、「生物学」と「農学」の研究開発支出の合計額は約20億元(約300億円)となり、ライフサイエンス全体の約67.5%を占めた。

表1.1 研究開発機関のライフサイエンス分野での研究開発内部支出の推移(万元)

 

2001年

2002年

2003年

2004年

2005年

2006年

ライフサイエンス分野合計

151,966

194,674

213,505

245,775

282,302

301,535

ライフサイエンス分野が研究機関全体に占める割合(%)

7.7

9.3

7.7

8.7

8.0

8.3

内訳

生物学

53,163

60,061

68,740

78,778

88,966

95,405

農学

49,429

70,598

73,711

81,425

88,965

108,010

畜産・獣医科学

7,812

11,043

13,506

16,531

17,337

17,919

基礎医学

6,015

7,822

8,232

10,644

11,768

8,866

臨床医学

15,236

18,202

17,341

21,071

24,756

24,206

予防医学と衛生学

3,571

6,616

9,061

10,850

17,126

14,037

軍事医学と特殊医学

144

354

288

515

372

118

薬学

7,803

9,183

9,356

11,687

17,519

11,846

漢方医学と漢方薬

8,793

10,795

13,270

14,274

15,493

21,128

2)高等教育機関

 「中国科技統計年鑑」によると、高等教育機関における研究開発内部支出も、研究開発機関と同じく増加傾向にあるが、伸び率は研究開発機関より大きく、2005年には絶対額で研究開発機関を上回った。

 学科別に2006年の実績を見ると、「軍事医学と特殊医学」を除いてすべての分野で前年実績を上回った。前年からの伸び率では、「漢方医学と漢方薬」が116%の高い伸びを示した。このほか、「予防医学と衛生学」(61.3%)、「農学」(42%)、「薬学」(15.7%)、「生物学」(13.9%)も前年から増加した。

 また、「生物学」(22.8%)、「臨床医学」(21.9%)、「農学」(20.4%)の3学科の合計額が、ライフサイエンス全体の研究開発支出額の65%を占めた。

表1.2 高等教育機関のライフサイエンス分野での研究開発内部支出の推移(万元)

 

2001年

2002年

2003年

2004年

2005年

2006年

ライフサイエンス分野合計

98,457

154,854

204,463

233,177

302,803

376,280

ライフサイエンス分野が全体に占める割合(%)

13.0

16.2

16.2

15.8

15.7

13.1

内訳

生物学

21,807

39,896

60,664

59,425

75,153

85,623

農学

25,955

33,328

40,670

47,598

54,086

76,787

畜産・獣医科学

4,824

10,666

13,969

15,849

21,160

23,928

基礎医学

13,699

24,372

24,150

27,736

32,476

34,310

臨床医学

19,254

28,992

40,168

48,083

74,189

82,551

予防医学と衛生学

3,033

2,273

3,919

5,663

7,077

11,416

軍事医学と特殊医学

31

27

135

68

44

27

薬学

5,496

8,199

11,569

16,273

21,772

25,198

漢方医学と漢方薬

4,358

7,101

9,219

12,482

16,846

36,440

出典:「中国科技統計年鑑」(2002~2007各年版、国家統計局・科学技術部編、中国統計出版社)

(3) 研究人材

1)研究開発機関

 「中国科技統計年鑑」によると、研究開発機関のライフサイエンス分野での人的資源(研究者・技術者)投入量は、2005年まではそれほど大きな変化は見られなかったものの、2006年には3万404人・年を記録し前年比33.6%という高い伸びを示した。

 学科別に見ると、絶対数では「農学」が1万1678人・年でトップを維持した。以下、「生物学」(7476人・年)、「臨床医学」(3139人・年)、「漢方医学と漢方薬」(2085人・年)などと続いているが、「農学」と「生物学」の2分野だけでライフサイエンス全体の63%を占めた。

 2006年の学科別の伸び率を見ると、「生物学」が95.4%でトップとなった。これ以外では、「畜産・獣医科学」(34.7%)、「臨床医学」(25.9%)、「農学」(20.1%)の伸び率が大きかった。

表1.3 研究開発機関における人的資源(研究者・技術者※)投入量の推移(人・年※※)

 

2001年

2002年

2003年

2004年

2005年

2006年

ライフサイエンス分野合計

22,797

22,671

22,006

21,960

22,755

30,404

ライフサイエンス分野が全体に占める割合(%)

17.9

19.1

17.1

17.6

17.0

19.3

内訳

生物学

4,960

3,739

3,376

3,550

3,826

7,476

農学

9,938

10,410

9,802

9,343

9,723

11,678

畜産・獣医科学

1,520

1,717

1,754

1,683

1,760

2,370

基礎医学

896

775

775

876

863

1,005

臨床医学

1,941

2,044

2,275

2,591

2,494

3,139

予防医学と衛生学

609

1,036

1,193

1,300

1,211

1,580

軍事医学と特殊医学

31

33

22

34

28

21

薬学

1,023

911

830

695

908

1,050

漢方医学と漢方薬

1,879

2,006

1979

1,888

1,942

2,085

出典:「中国科技統計年鑑」(2002~2007各年版、国家統計局・科学技術部編、中国統計出版社)
※研究者・技術者:高・中級技術のポストを有する科学技術活動に従事する人員と、高・中級技術のポストを有しない大学本科以上の学歴の人員を指す。なお高級技術職は日本の大学教授レベルに、また中級技術職は大学講師レベルに相当する。
※※:専従換算人員投入量:「専従人員」とは、当該年において研究開発活動に従事した時間が当該年の全作業時間の90%以上を占める人員を指す。また「非専従人員」とは、当該年において研究活動に従事した時間が当該年の全作業時間の10%以上-90%未満の人員を指す。「非専従人員」は、実際の作業時間に応じて「専従人員」に換算される。例えば、3人の「非専従人員」が当該年の全作業時間のそれぞれ20%、30%、70%を当該年の研究開発活動にあてた場合、「専従換算人員」は0.2+0.3+0.7=1.2(人・年)≒1(人・年)となる。したがって「専従換算人員投入量」は、「専従人員」に、作業時間に応じた「非専従人員」を加えたものである。例えば、2人の「専従人員」と3人の「非専従人員」(作業時間はそれぞれ20%、30%、70%)がいた場合、「専従換算人員投入量」は2+0.2+0.3+0.7=3.2(人・年)となる。

2)高等教育機関

 「中国科技統計年鑑」によると、高等教育機関におけるライフサイエンス分野への人的資源(研究者・技術者)投入量は、2001年当時と比べると2倍以上の高い伸び率を示している。研究開発機関における人的資源投入量も2006年には大きく増加したものの、高等教育機関の人的資源投入量と比べると、まだ半分以下に過ぎない。

 学科別に見ると、高等教育機関では「臨床医学」分野への人的資源投入が大きな割合を占めており、2006年実績(3万593人・年)ではライフサイエンス全体の41.6%に達している。このほか、「生物学」(13.1%)、「基礎医学」(12%)、「漢方医学と漢方薬」(11.5%)でも人的資源の投入が安定的に行われている。

表1.4 高等教育機関における人的資源(研究者・技術者※)投入量の推移(人・年※※)

 

2001年

2002年

2003年

2004年

2005年

2006年

ライフサイエンス分野合計

35,446

42,346

45,922

61,336

66,525

73,455

ライフサイエンス分野が全体に占める割合(%)

26.0

27.6

28.3

30.3

30.3

28.1

内訳

生物学

4,971

5,515

6,279

8,339

8,905

9,626

農学

5,027

5,776

5,942

6,956

6,717

7,933

畜産・獣医科学

1,585

1,705

1,777

2,229

2,752

3,072

基礎医学

5,111

5,959

6,065

8,940

8,747

8,805

臨床医学

12,870

16,660

18,026

24,909

28,403

30,593

予防医学と衛生学

1,041

781

994

1,644

1,471

2,016

軍事医学と特殊医学

20

29

16

31

20

53

薬学

1,340

1,446

1,608

2,313

2,375

2,878

漢方医学と漢方薬

3,481

4,475

5,215

5,975

7,135

8,479

出典:「中国科技統計年鑑」(2002~2007各年版、国家統計局・科学技術部編、中国統計出版社)
※:前掲
※※:前掲

(4) 研究成果

1)科学技術論文

 「生物学」、「農学」、「畜産・獣医科学」、「基礎医学」、「臨床医学」、「予防医学と衛生学」、「軍事医学と特種医学」、「薬学」、「漢方医学と漢方薬」の9学科を含めたライフサイエンス分野における中国の科学技術論文が、国外の主要書誌情報データベースに収録された件数を見ると、近年飛躍的に増加している。

 「中国科技統計年鑑」によると、書誌収録件数は、SCI(Science Citation Index)、EI(Engineering Index)、ISTP(Index to Scientific & Technical Proceedings)とも、着実に増加傾向を示している。

 9学科の中で収録件数が最も多いのは「生物学」で、2005年実績を見ると、SCI、EI、ISTPの合計で8039件となっており、「臨床医学」の同3677件、「基礎医学」の同2240件を大きく引き離してトップを維持している。「生物学」の件数は、2004年実績の5099件と比べると約58%の高い伸びを示している。

 どの学科でも書誌収録件数がSCIで圧倒的に多くなっているのは、中国ではSCI論分数が重要な評価指標となっているためである。中国医学会雑誌社の遊蘇寧編集長は、2006年におけるSCIに占める中国の論分数は世界全体の5.9%(3年連続で世界5位)と数量的には遜色ないものの、過去10年間の論文引用数は世界13位であり、質に問題があると指摘している(「中国科学技術論文誌に見られる問題と原因分析(2008年11月20日)」、科学技術振興機構「デイリーウォッチャーFile No.567-005」、http://crds.jst.go.jp/watcher/data/567-005.html)。

表1.5 ライフサイエンス分野での書誌収録件数の推移

学科

2000年

2001年

2002年

順位

合計

SCI

EI

ISTP

順位

合計

SCI

EI

ISTP

順位

合計

SCI

EI

ISTP

ライフサイエンス分野合計

 

4420

3599

500

321

 

4351

3748

265

338

 

5870

5175

280

415

ライフサイエンス分野が全体に占める割合(%)

 

10.6

15.9

9.4

2.3

 

8.7

14.5

1.7

4.0

 

9.4

16.4

1.5

3.5

生物学

5

2000

1551

317

132

8

1882

1647

140

95

9

2712

2456

139

117

予防医学と衛生学

32

48

31

11

6

33

56

44

8

4

32

311

286

1

24

基礎医学

14

774

553

50

171

14

887

773

102

12

17

1239

1014

128

97

薬学

21

299

294

5

0

21

374

369

0

5

31

458

458

0

 

臨床医学

13

1043

973

70

0

16

769

599

0

170

14

765

652

0

113

漢方医学

30

53

53

0

0

36

34

34

0

0

38

55

55

0

 

軍事医学と特殊医学

35

32

32

0

0

32

80

80

0

0

36

68

68

0

 

農学

26

148

89

47

12

25

231

168

15

48

28

231

155

12

64

畜産・獣医科学

36

23

23

0

0

35

38

34

0

4

24

31

31

0

?

表1.5(続き)

学科

2003年

2004年

2005年

順位

合計

SCI

EI

ISTP

順位

合計

SCI

EI

ISTP

順位

合計

SCI

EI

ISTP

ライフサイエンス分野合計

 

9862

7184

1419

1259

 

12140

8903

1363

1874

 

16669

11349

3062

2258

ライフサイエンス分野が全体に占める割合(%)

 

12.2

18.9

5.3

8.1

 

12.7

19.6

4.1

10.8

 

10.9

18.0

5.1

7.7

生物学

5

4202

3165

853

184

6

5099

3441

1190

468

6

8039

4963

2627

449

予防医学と衛生学

29

276

111

12

153

32

156

135

 

21

32

321

300

 

21

基礎医学

13

1872

1209

501

162

17

1838

1528

84

226

18

2240

1698

166

376

薬学

22

700

691

 

9

22

821

779

 

42

27

886

864

 

22

臨床医学

12

2145

1485

 

660

12

3400

2521

 

879

12

3677

2393

 

1284

漢方医学

37

83

82

 

1

38

43

43

 

 

40

9

7

 

2

軍事医学と特種医学

35

86

78

 

8

37

55

55

 

 

33

253

253

 

 

農学

24

454

319

53

82

23

668

344

89

235

25

1048

678

269

101

畜産・獣医科学

38

44

44

?

?

36

60

57

?

3

35

196

193

?

3

出典:「中国科技統計年鑑」(2002~2007各年版、国家統計局・科学技術部編、中国統計出版社)
SCI:Science Citation Index
EI:Engineering Index
ISTP:Index to Scientific & Technical Proceedings

図1.1 学科別収録論文数の推移

図1.1 学科別収録論文数の推移

出典:「中国科技統計年鑑」(2002~2007各年版、国家統計局・科学技術部編、中国統計出版社)のデータをもとに作成

2)特許

 「中国科技統計年鑑」では、「国際特許分類」(IPC)に従い発明および実用新案特許の申請と承認件数を報告しているが、IPC分類では「ライフサイエンス」の分類がないため、「農業、林業、畜産、漁業」と「医学、獣医学、衛生学」をライフサイエンス分野に含めた。

 それによると、全体では申請件数、承認件数とも着実に増加しているが、これは、「医学、獣医学、衛生学」での顕著な増加によるところが大きい。同分野の2006年の実績は、前年に比べて申請件数で34.3%、承認件数で20.6%増加した。

表1.6 ライフサイエンス分野の発明、実用新案特許の申請数と承認件数の推移

?

2001年

2002年

2003年

2004年

2005年

2006年

分 野

申請

承認

申請

承認

申請

承認

申請

承認

申請

承認

申請

承認

ライフサイエンス分野合計

16536

6849

17978

7407

21418

9368

23304

11852

31677

13336

41304

16659

農業、林業、畜産、漁業

4027

2068

4782

1989

4835

2530

5856

2758

6802

3157

7903

4380

医学、獣医学、衛生学

12509

4781

13196

5418

16583

6838

17448

9094

24875

10179

33401

12279

出典:「中国科技統計年鑑」(2002~2007各年版、国家統計局・科学技術部編、中国統計出版社)

(5) 国際研究活動の展開

1)国際プロジェクトへの参加

 中国政府が参加している国際科学技術プロジェクトのうち、ライフサイエンスに関するものは以下の通りである。

① ヒトゲノム計画(Human Genome Project:HGP)

 中国は1999年9月、「ヒトゲノム計画」に正式に加入し、1%のヒトゲノム(約3000万個の塩基)解読の責任を負った。

 フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、中国の6カ国は2003年4月、共同で「ヒトゲノム配列解読完了に関する6カ国首脳共同宣言」を発表し、生命活動に関係するとみられる28億6000万塩基対のうち、技術的に読み取りが不可能な1%を除く28億3000万塩基対を、予定よりも2年前倒しで、99.99%以上の精度で解読し終えた。

② 国際ヒト肝臓プロテオーム計画(Human Liver Proteome Project:HLPP)

 この計画は、2001年2月に創設されたヒトプロテオーム機構(Human Proteome Organisation:HUPO)の下で中国が主導して行うプロジェクトであり、2002年に北京プロテオーム研究センターの賀福初教授の指導のもとで設立された。現在、中国、アメリカ、カナダ、フランスなど18カ国と100以上の実験室が参加している。

③ 中医薬国際科学技術協力計画

 中国政府の提唱によって制定された「中医薬国際科学技術協力計画」は、国内外の漢方薬の資源を統合し、様々なルートを通じて漢方医薬での国際協力の機会を積極的に模索することを目的としている。

 同計画では、神経精神性疾病、心臓・脳血管疾病、腫瘍、エイズなどの重大な難病の漢方治療と予防・健康づくりの臨床研究、国際市場のニーズに適合した近代的な漢方薬製品を研究・開発するだけでなく、二国間・多国間の中国医薬臨床研究センターと共同実験室の設立などを優先的かつ重点的に実施することになっている。これによって、2020年までに漢方医薬の国際科学技術協力ネットワークがほぼ構築される。

 現在、世界の70以上の国・地域との間で漢方医薬の協力を含む政府間合意書が調印されている。このうちオーストラリアや南アフリカなどでは漢方医薬は法的に承認・保護されている。

④ 人間と生物圏計画(Man and the Biosphere Programme:MAB)

 国連教育科学文化機関(UNESCO)が1971年に設立した生態学の国際プロジェクトであり、生物圏に依存する資源の合理的利用と保全を促進し、人間と環境の関係を改善するために、自然科学および社会科学の基礎を発展させることを目的としている。

 現在、この計画には世界中の1万人以上の研究者が参加しており、中国の研究者もいくつかの研究プロジェクトに参加している。

⑤ 国際長期生態学研究ネットワーク(International Long-Term Ecological Research Network:ILTER)

 「国際長期生態学研究ネットワーク」は、国際研究ネットワークを構築するプロジェクトであり、その正式なメンバーとして1988年に中国生態系統研究ネットワーク(Chinese Ecosystem Research Network:CERN)が設立されている。

 CERNは現在、農地生態系試験ステーション16ヵ所、森林生態系試験ステーション11ヵ所、草地生態系試験ステーション3ヵ所、砂漠生態系試験ステーション3ヵ所、沼地生態系試験ステーション1ヵ所、湖泊生態系試験ステーション2ヵ所、海洋生態系試験ステーション3ヵ所、都市生態系ステーション1ヵ所に加えて、水、土壤、大気、生物、水域生態の5ヵ所の学科センターと1ヵ所の総合研究センターで構成されている。

⑥ ジャイアントパンダ遺伝子配列研究プロジェクト

 深圳華大遺伝子研究院は2008年10月11日、パンダの遺伝子配列が世界で初めて解明されたと発表した。パンダが竹を食べる理由や目の周りが黒くなっていることの解明に役立つと期待されている。

 パンダの遺伝子配列研究は2008年3月、中国や英国、米国、デンマーク、カナダの研究者が参加する国際プロジェクトとしてスタートしている。

2)二国間協力

 中国は、国際プロジェクトへの参加だけでなく、各国の政府および関係機関ともライフサイエンスに関する協定を結び、二国間での協力関係を構築している。具体的には、政府間(科学技術部などの政府部門)での協力協定と、中国科学院による協力、国家自然科学基金委員会による協力の3種類のパターンがある。

① 政府(部門)間でのライフサイエンス分野の国際協力

相手国

協定・プロジェクト

概要

日本

「日中科学技術協力協定」

2008年2月の日中科学技術協力委員会で、生物技術と生命科学を重点分野とすることを確認。

日本

食糧政策と農業構造などの共同研究

農業モデル地区での食糧政策と農業構造の変化および食糧供給・需要の変化など7つのテーマについて幅広い研究を展開する。

アメリカ

「中米科学技術協力協定」

2004年に今後の重点領域として農業科学と衛生健康分野を含めることで合意。

アメリカ

「農業科学技術協力協定」

水土保持・環境保護研究センター、草地牧畜業持続可能発展研究センター、農業品加工研究センター、小麦品質・病害研究センターの設立を決定。

英国

「中英科学技術協力協定」

2006年に今後の重点領域としてバイオ医薬と伝統医薬の近代化、伝染病を含めることで合意。

ドイツ

「中独科学技術協力協定」

2006年に今後の重点領域としてライフサイエンスを含めることで合意。

ドイツ

中独分子医学実験室を開設

中国医学科学院とドイツのマックス・デルブリュック分子医学研究センター(MDC)が共同で北京に開設。

ドイツ

中独計算生物学研究所を開設 

中国科学院とドイツのマックス・プランク協会が共同で上海に開設。

フランス

「中仏先進研究計画(PRA)協力協議」

協力分野は、①生物医学、②バイオ技術、③環境、④情報、⑤材料、⑥地学である。現在までに専門家委員会を10回以上開催しており、382のプロジェクトの実施を確定している。

フランス

「中仏予防・伝染病の制御に関する協力協議」

中国科学院武漢病毒研究所に中仏P4実験室と生物安全実験室を設置し人員の研修を行っている。

ロシア

「中露科学技術協力協定」

優先分野に生物、バイオ領域などが含まれる。

ロシア

山東煙台中露ハイテク産業化協力モデル基地の建設

重点分野は、①新材料、②電機一体化技術、③バイオ技術、④高効率農業である。

韓国

「中韓科学技術協力協定」

漢方薬、海洋、林業などのプロジェクトが含まれる。

中国科学院によるライフサイエンス分野での国際協力(一部)

学科

2003年

2004年

2005年

順位

合計

SCI

EI

ISTP

順位

合計

SCI

EI

ISTP

順位

合計

SCI

EI

ISTP

ライフサイエンス分野合計

 

9862

7184

1419

1259

 

12140

8903

1363

1874

 

16669

11349

3062

2258

ライフサイエンス分野が全体に占める割合(%)

 

12.2

18.9

5.3

8.1

 

12.7

19.6

4.1

10.8

 

10.9

18.0

5.1

7.7

生物学

5

4202

3165

853

184

6

5099

3441

1190

468

6

8039

4963

2627

449

予防医学と衛生学

29

276

111

12

153

32

156

135

 

21

32

321

300

 

21

基礎医学

13

1872

1209

501

162

17

1838

1528

84

226

18

2240

1698

166

376

薬学

22

700

691

 

9

22

821

779

 

42

27

886

864

 

22

臨床医学

12

2145

1485

 

660

12

3400

2521

 

879

12

3677

2393

 

1284

漢方医学

37

83

82

 

1

38

43

43

 

 

40

9

7

 

2

軍事医学と特種医学

35

86

78

 

8

37

55

55

 

 

33

253

253

 

 

農学

24

454

319

53

82

23

668

344

89

235

25

1048

678

269

101

畜産・獣医科学

38

44

44

 

 

36

60

57

 

3

35

196

193

 

3

国家自然科学基金委員会によるライフサイエンス分野での国際協力(一部)

相手国

提携機関

主要提携内容

主要交流方式

カナダ

医学研究評議会

医学

研修、訪問

フランス

農業研究所

農業科学

プロジェクト単位で決定

イギリス

バイオ技術・生物学研究委員会

バイオ技術とバイオ科学

プロジェクト単位で決定

カナダ

ケベック医学研究評議会

医学

研修、訪問

メキシコ

国際トウモロコシ小麦改良センター

農業科学

プロジェクト単位で決定

フィリピン

国際水稻研究所

農業科学

プロジェクト単位で決定