5.製造技術分野
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5.2 製造技術分野の現状および動向

(1) 設備製造業の調整・振興規画

 温家宝首相は2009年2月4日、国務院常務会議を開催し、設備製造業の調整・振興規画を審議・可決した。会議では、設備製造業は各業界に技術・設備を供給する戦略的な産業であるとの認識で一致した。また、各種産業のグレードアップや技術の進歩を保障する重要な産業であり、国としての総合的な実力が集約的に反映される産業であるとの見方も示された。具体的には、以下の方針が打ち出された。

① 重点製品の国内製造を実現

 高効率のクリーン発電、特別高圧変・送電、石炭・金属鉱物の採掘、天然ガス輸送パイプラインと液化天然ガスの貯蔵・輸送、高速鉄道、都市軌道交通などの分野での重点プロジェクトによって、重要製品の国内製造を適切に実現する。

② 関連設備の技術レベル向上

 大型鋳造・鍛造部品、基礎部品、加工補助具、特殊な原材料などの関連製品の技術レベルを引き上げ、産業発展の土台を着実に固める。

③ 設備の自動化の推進

 鉄鋼、自動車、繊維などの大型産業の重点プロジェクトを連携させ、設備の自動化を推進する。

④ 構造調整の推進による産業成長モデルの転換

 設備製造業の基幹産業の連携や再編を支援し、製品の標準システムを改善する。増値税のモデル転換政策を十分に活用し、企業の技術的進歩を推進する。国産第一号設備を使用した場合のリスク保障メカニズムを構築する。輸出に際しての貸付金の限度額を引き上げ、設備製品の輸出を支援する。

 

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