中ロ提携の徐大堡原発3号機、ドーム屋根据え付けが完了

2023年07月28日

　中国遼寧省葫蘆島市にある徐大堡原発で25日、3号機のドーム屋根の据え付けが完了した。科技日報が伝えた。

　鋼製格納容器は原子炉建屋の完全性と密閉性を保証する重要部分となる。ドーム屋根の据え付けは原発建設工事にとっての重要な節目といえる。

　徐大堡原発は中国で最も北にある原発で、その3号機と4号機は2021年5月19日、中ロ両国首脳が見守る中で着工した。両国の原子力協力における重要で象徴的な成果の一つとなっている。

　徐大堡原発3、4号機は、原子力安全分野における世界的モデルになることが大きく期待されている。プロジェクト完成後、2基の計画年間発電量は160億キロワット時（kWh）以上に達する。これは標準炭消費量を年間約570万トン、二酸化炭素排出量を年間1680万トン削減するのに相当する。森林11万ヘクタールの年間吸収量とほぼ同じで、中国のエネルギー安全保障やエネルギー構造最適化に対して積極的な役割を果たす。