河西回廊、科学技術研修ツアーの人気目的地に
2024年08月30日
中国の河西回廊はこの夏休み、独特な地形や宇宙飛行の歴史により、中国各地の学生が研修ツアーで訪れる人気目的地となっている。新華社が伝えた。
中国人民大学財政金融学院で学ぶ林心怡さんは最近、甘粛省金昌市の「火星1号基地」を訪れた。「特に印象深かったのは遠心分離機です。今回は2Gの重力加速度を体験しましたが、目が回って手が震え、足の力が抜けました。中国の宇宙飛行士が普段どれほど過酷な訓練をしているのかが分かり、さらに尊敬の念を抱くようになりました」と感想を語った。
「火星1号基地」は火星をテーマとしたリアルな体験基地だ。ここ数年、若者の宇宙研修旅行に焦点を当て「火星の未来の生存力」をテーマに、自然、物理、化学、生物科目における宇宙や火星に関する知識を研修カリキュラムに組み込み、「宇宙飛行士の卵トレーニングカリキュラム」を構築し、若者の好奇心や想像力、創造力を刺激している。
研修ツアーは教育や観光、文化など複数の分野を融合させた新たな経済形態として急速に発展し、関連産業に新たな成長源と原動力をもたらしている。「火星1号基地」は今年の夏休みに20以上のツアー団体を受け入れ、その人数は1万人近くに達している。
「火星1号基地」から数百キロ離れた砂漠の奥深くには、中国で最も早く建設された総合的宇宙発射センターである酒泉衛星発射センターがある。この夏、同センターの研修ツアーも人気が高まっている。酒泉市は今年に入り、宇宙観光市場の拡大に力を入れており、テーマ別の研修イベントを開催して多くの観光客や学生を航空宇宙都市に招き、宇宙テクノロジーの魅力を伝えている。
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