2024年08月05日-08月09日
トップ  > 科学技術ニュース >  2024年08月05日-08月09日 >  湖北省で高圧接地線の修復にロボットを導入

湖北省で高圧接地線の修復にロボットを導入

2024年08月08日

 国網湖北超高圧公司送電点検センターの作業チームが2日、中国湖北省武漢市の±500キロボルト(kV)竜政線686号塔の下で、切断接地線の復旧作業を行う準備をしていた。今回の作業の主役は、作業チームのメンバーではなく、接地線修復ロボットだった。湖北省でロボットによる超高圧線の接地線修復が行われたのは今回が初めてとなる。科技日報が伝えた。

 重さ25キロの小さなロボットが現場の人々の注目を集めた。角ばった体は工具セットよりやや大きく、2つの滑車はロボットの目のようにも見える。武漢南瑞の技術者は「これまで広西チワン族自治区や雲南省、貴州省などで修復作業を行ってきた」と述べた。

 3人の地上支援要員と2人の高所協力要員のサポートを受け、ロボットが高所まで吊り上げられた。その後、技術者の操作により、ロボットは毎秒0.5メートルのペースで接地線が散らばった場所に向かって前進した。滑車のそばにある2台のカメラがリアルタイムの映像を地上ステーションに伝送した。修復エリアに到着後、技術者は表面の滑車の下にあるロボットアームをゆっくり動かして、アルミ製小型クリップで接地線を挟み、さらにロボットハンドで圧着した。これを何度も繰り返し、ロボットは2メートル近くの範囲に散らばっていた接地線の回収と修復を行い、復旧作業を完了した。

 現場で作業の全過程を見守った従業員は「今日は初めて接地線の復旧作業にロボットを使った。これは我々の作業のイノベーションに大きなインスピレーションを与えてくれた」と語った。

 
※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます
 

上へ戻る