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【25-01】中国の全国科学技術活動会議第2回全体会議が開催

Science Portal China編集部 2025年01月20日

 中国の全国科学技術活動会議(全国科技工作会議)第2回全体会議が1月14日、北京で開かれた。会議では科学技術部(省)の陰和俊部長が活動報告を行った。以下にその概要についてまとめる。

・ 昨年6月24日に開かれた全国科学技術大会で習近平国家主席が科学技術強国を目指す方針を打ち出したことで、科学技術活動は新たな局面を切り開いた。社会全体のR&D支出が世界2位を維持し、研究者数とPCT国際特許出願数が複数年連続で世界1位となり、集積回路(IC)や人工知能(AI)、量子情報などの分野で新たな成果を収め、グローバル・イノベーション指数ランキングで11位となり、科学技術強国の建設に向けた一歩を踏み出した。

・ 科学技術の指導・管理体制が再構築され、科学技術部が中央科学技術委員会の事務機関としての職務を一括して担い、地方や部門の科学技術指導・管理の新体制が全面的に確立した。

・ 国家科学技術重要プロジェクトが加速度的に開始・推進され、国家重点研究開発計画の重点特別プロジェクトが移管を完了し、円滑に実施された。

・ 国家戦略的科学技術力の建設が新たな進展を遂げ、国家実験室システムの構築が推進された。科学技術リーダー企業の育成と強化が加速し、研究機関と高水準の研究型大学がその役割を強化した。

・ 科学技術体制改革が引き続き深化し、「科学技術普及法」「国家科学技術表彰条例」「国家自然科学基金条例」の改正が推進された。

・ 国際科学技術協力が絶えず拡大し、世界に向けて「国際科学技術協力イニシアティブ」が発表された。「一帯一路」科学技術革新協力が深まり、中国の科学界が主導する「ディープタイム・デジタル・アース(DDE)」「海洋マイナスエミッション」国際ビッグサイエンス計画が始まった。

・ 2025年は全国科学技術大会の精神を全面的に実行し、科学技術強国建設を加速させる重要な年であり、「四つの指向(世界の科学技術の最前線に向き合うこと、経済の主戦場に向き合うこと、国家の重要なニーズに応えること、人々の生命と健康に向き合うこと)」を堅持し、新型国家体制の優位性を発揮する。科学技術の配置と課題解決を全面的に強化し、新たな科学技術体制改革を全面的に始動し、体系的な科学技術革新能力を向上させ、質の高い発展を力強く支援し、高水準の安全を確保する必要がある。

・ 科学技術強国建設の任務実行推進メカニズムを確立し、「第15次五カ年計画」の国家科学技術革新計画と専門計画を研究し、科学技術の重要プロジェクトを迅速に組織して実行し、国家戦略的科学技術力の建設を加速させ、基礎研究を大幅に強化する必要がある。

・ 科学技術イノベーションと産業イノベーションの深い融合を促進し、科学技術リーダー企業を育成・強化し、重点産業に対する科学技術の活性化を推進し、フィンテック体制・メカニズムを構築し、科学技術成果の転化システムを改善する必要がある。

・ 新時代における科学技術体制改革の深化作業を系統的に配置し、教育・科学技術・人材の一体的発展を統括して推進し、各種科学技術革新プラットフォームを系統的に構築し、地域科学技術革新システムを健全化する必要がある。

 

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