中国石油化工集団の新興油田と溱潼油田が典型的な内陸断層盆地シェールオイル油田であることが3日、確認された。新たに確認された埋蔵量は1億8027万4900トンとなり、中国東部地域に内陸断層盆地シェールオイル油田が2カ所誕生したことになる。科技日報が伝えた。
これは、新たに公布された「シェール層系石油埋蔵量推定規範」に基づき初めて認定されたシェールオイルの確認埋蔵量であり、中国における内陸断層盆地シェールオイル資源の効率的な探査および開発計画に対する重要な指針となるものだ。
シェールオイルとは、有機質に富むシェール層系に含まれる石油資源を指す。中国におけるシェールオイル資源は探査のポテンシャルが大きく、原油の安定生産を長期にわたって支える重要な代替資源となる見込みだ。自然資源部は今年1月17日、「シェール層系石油埋蔵量推定規範」を公布し、同日より施行した。
新興油田は渤海湾盆地の済陽窪地に位置し、溱潼油田は蘇北盆地に位置する。審査の結果、両油田のシェールオイルはともに古第三紀断層盆地における深水湖成層の有機質豊富な頁岩に賦存し、その層厚が大きく、広範囲に分布し、安定した地質構造を有し、埋蔵深度も大きいことが確認された。また、砂岩や炭酸塩岩などの挟在層がほとんど見られず、典型的な内陸断層盆地における基質型シェールオイルだと認定された。さらに、両油田の頁岩地層は高い地層圧力と優れた圧縮性を有し、単一井の生産量が高く、試験採油の結果も良好であり、安定生産期間が長いことが確認された。
(画像提供:人民網)
サイエンスポータルチャイナ事務局が、中国の科学技術に関するニュース記事を人民網と共同通信の記事より選んで、日々届くフレッシュなニュースとしてお届けしています。
下記よりご覧ください。
アーカイブ記事は国立国会図書館インターネット資料収集保存事業(WARP)のページに保管されています。
第42回 アジア・太平洋研究会のお知らせ
「「中国製造2025」最終年を迎えた中国~産業高度化政策の現状と今後の展望」
4/25(金)15:00~ 詳細・申込みはこちら