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「リアル3D中国」、2025年にほぼ完成

2024年09月27日

 中国国務院新聞弁公室はこのほど、「質の高い発展推進」に関する記者会見を開いた。自然資源部(省)の劉国洪副部長は「2025年に『リアル3D中国』をほぼ完成させる。カバー範囲や精細さ、新しさ、豊富さを持続的に高め、デジタル中国の建設を支援し、人々の生活に寄与する」と述べた。科技日報が伝えた。

 劉氏は「リアル3Dは現代の測量と地理情報技術を使って、現実のシーンを三次元の世界に立体的かつ客観的でリアルに時系列化することを指す。当部はここ数年、リアル3D中国の建設を展開・推進しており、精細さに基づいて、地形レベル、都市レベル、部品レベルという3タイプに分類した。地形レベルのリアル3Dが反映するのは地形と地理景観で、マクロ応用シーンへの寄与が最大の用途だ。都市レベルのリアル3Dは家屋の三次元形状が分かるほど精細で、都市のスマート管理、つまりよく言われる『都市ブレーン』へのサポートが最大の用途となる。また、部品レベルのリアル3Dは主に精細な応用シーン向けで、歴史的建造物や文化財保護などの精細な『3D公文書』を作成できる。大人気の中国発ゲーム『黒神話:悟空』が使用しているのも部品レベルのリアル3Dで、プレイヤーに没入型の体験を提供できる」と説明した。

 劉氏はさらに「リアル3D中国は国家戦略的データ資源であり、一種の新型インフラでもあり、デジタル時代においてその価値と効果が徐々に顕在化している。リアル3Dに基づき、各種ビッグデータを融合することで、デジタル空間と現実空間の相互接続が可能になる。低空経済(低空域飛行活動による経済形態)やスマート運転、スマート港湾、スマート農業、デジタル文化・観光などの各種デジタル経済の発展を支えることもできる。さらには、質の高い暮らしにも貢献し、リアル3Dに基づく空間分析サービスや高精度測位サービスを提供することで、人々のソーシャルコミュニケーションや移動、観光、飲食、ショッピングなどがよりスムーズかつ便利になり、環境にも優しくなる」と語った。

写真はリアル3D中国上のジャイアントパンダ国家公園。

 
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中国科学技術ニュース 2024年09月

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