中国天津市浜海ハイテク区でこのほど、天津人工知能(AI)大規模言語モデル産業(人材)連盟が設立された。AI大規模モデル技術企業や応用企業、関連分野の大学・研究機関など80以上のメンバー機関が同連盟に参加した。中国新聞網が伝えた。
同連盟は、イノベーションチェーン、産業チェーン、資金チェーン、人材チェーンの深い融合を推進し、教育科学技術人材の循環を実現することを目的としている。また、連盟のプラットフォームを通じて、産業チェーンのリーディング企業が地域経済の質の高い発展を支える役割を強化し、中国国内をリードするAIセキュリティ大規模モデルや業界向け大規模モデルの構築に取り組み、業界や企業の変革を進めることを目指している。
同連盟は設立大会で、情報技術イノベーションやバイオ医薬、海洋設備、新エネルギー、デジタル経済などの産業(人材)連盟や産学連携団体と協力枠組み協定を締結した。この一連の協力により、計算能力やアルゴリズム、データといった重要要素のイノベーションにおけるブレイクスルーを推進し、AI技術や製品の実用化を促進する。また、視点を「産業視点」から「シーンの視点」に広げ、AIの産業化と産業のスマート化のイノベーションサイクルを推進していく。
浜海新区は国家AIイノベーション応用先導エリアとして、すでに3000億元(1元=約20円)を超えるAI産業規模を形成。23のAI大規模モデルを開発し、400以上の典型的な応用シーンを構築しており、AI関連分野の人材は23万4000人に達している。
連盟は今後の発展戦略として、協力交流を強化し、「行政・産業・学術・研究・金融・応用・サービス」資源の効率的な連携を推進する。また、人材育成に注力し、産業の高度化を促すとともに、環境を整備して、AIと実体経済の融合発展を推進し、国内をリードするAIセキュリティ大規模モデルや業界向け大規模モデルを構築していく。