中国四川省科学技術庁と重慶市科学技術局はこのほど、双方の科学研究機関の協力を深めるため、「四川・重慶科学研究機関協同イノベーション行動案」を共同で発表した。同行動案は、2025年までに四川省と重慶市の科学研究機関の研究開発投資総額を800億元(1元=約21円)とし、四川・重慶地域における科学研究機関協同イノベーション体制をほぼ完成させる。科技日報が伝えた。
同行動案は、四川・重慶地域の中央研究機関が牽引し、プラットフォーム構築や科学研究の難関攻略、成果の実用化、体制改革などの分野でイノベーション協力を統合的に推し進め、成都・重慶地区2都市経済圏における科学研究機関の協同イノベーション体制を迅速に構築することを目的としている。
同行動案が打ち出した目標によると、四川・重慶の科学研究機関は25年までに15の協同イノベーションプラットフォームと10の新型研究開発機関を共同で建設し、2万件以上の有効発明特許を取得し、技術契約登録額を50億元にする。
そのため同行動案では、中央研究機関の牽引力発揮、科学研究機関の重要イノベーション拠点への集約、ハイレベルイノベーションプラットフォームの建設推進、ハイレベル新型研究開発機関の発展、重要コア技術の共同研究開発など、10件の重点タスクを決定した。
中央研究機関の牽引力発揮では、中央研究機関が四川・重慶のイノベーションリソースを統合し、重要科学技術プロジェクトの共同実施を支援する。科学研究機関の重要イノベーション拠点への集約では、西部サイエンスシティや重慶両江協同イノベーションエリア、中国(綿陽)テクノロジーシティ、広陽湾スマートイノベーションエコシティなどの中核的拠点への集約を促し、質の高い建設と発展を支援。四川と重慶の科学研究機関が成都・重慶中線科学技術イノベーション回廊の建設に参加し、成都・重慶地区中部の台頭に寄与するよう推し進める。
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