セキュリティチェックを終えた荷物が、ベルトコンベアに載せられ、駐機場に運ばれ、最終的に「搭乗」する......。乗客は空港で搭乗を待つ間、アプリで自分の荷物の「ルート」が追跡できる。RFID(Radio Frequency Identification)を活用した手荷物全過程追跡システムを採用するハブ空港が増えており、手荷物の「搭乗」においても、産業用ロボットアームや視覚識別、人工知能(AI)アルゴリズムなどの先進技術の利用が進んでいる。
中国成都新津天府スマート製造産業パークにある民航成都物流技術有限公司では、同社が開発した手荷物自動積載システムが、4月から中国国内の大型ハブ空港で試験運用されることとなった。
同社設備技術ディレクターの向勇氏は「この手荷物自動積載システム(ABLS)は主に空港物流処理の分野で用いられる。システムへの手荷物の自動積載を行うことができるほか、手荷物を識別して運び、荷物のサイズに応じて自動でトレーラーに積み込むこともできる」と述べた。
向氏は「このシステムにはさまざまな特徴がある」と紹介。「まずは高柔軟性で、柔らかい荷物や硬い荷物などさまざまな荷物をつかみ取ることができる。次に広い応用範囲で、空港のさまざまな手荷物自動積載のニーズを満たすことができる。さらに、手荷物の積み重ねの即時性や車両積載スマート検査などの機能があり、敷地面積が小さく、既存のシステムを改造する必要がなく、速やかに設置できる。また、複数のセンシング技術により、手荷物をつかむ際の損傷を減らしている」と説明した。
サイエンスポータルチャイナ事務局が、中国の科学技術に関するニュース記事を人民網と共同通信の記事より選んで、日々届くフレッシュなニュースとしてお届けしています。
下記よりご覧ください。