中国航天科技集団はこのほど、2023～24年度のキャリアロケット搭載・「ライドシェアロケット」打ち上げについて発表した。打ち上げは航天科技集団傘下の長城公司が請け負う。
打ち上げには9回のミッションが含まれる。23年8月から24年第3～4四半期かけて行われ、搭載と「ライドシェアロケット」の2種類が打ち上げられる。
長城公司は2021年以降、キャリアロケット「長征6号」「長征8号」「長征2号D」を使い、3回の「ライドシェアロケット」打ち上げミッションに成功している。国内の商業衛星打ち上げで、低コストかつ信頼性の高いソリューションを提供し、市場で急増する宇宙進出ニーズを満たしている。
「ライドシェアロケット」とは、1機のキャリアロケットが「ライドシェア（相乗り）」の形により複数の衛星に打ち上げサービスを提供することを指す。ロケットはメイン衛星のミッションを遂行するほか、余った輸送能力を他の打ち上げニーズを持つ小型衛星に提供する。この方式には、打ち上げコストが低く、ミッションの適応性が高いといった特徴がある。