2023年04月17日-04月21日
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中国、6G通信技術で重要な進展

2023年04月20日

 中国航天科工集団第二研究院は19日、北京市でこのほど中国初となるテラヘルツ波帯軌道角運動量のリアルタイム無線伝送通信実験を行ったと明らかにした。実験では高精度スパイラルフェーズアンテナを使い、110ギガヘルツ(GHz)帯で4種の異なるビームモードを実現。4つのモードを合成することにより10GHz伝送帯域で100Gbpsの無線リアルタイム伝送を行い、帯域使用率を最大限まで高めた。これにより、中国の6G通信技術の発展に重要な保障とサポートを提供する。環球時報が伝えた。

 ワイヤレスバックホール技術は、モバイルバックホールネットワークにおける基地局と中核ネットワーク設備を結ぶ重要技術となる。通信速度の需要が持続的に向上する中、モバイル通信帯域がミリ波やそれ以上のテラヘルツ帯まで広がり、信号の伝送損失が大幅に増加し、基地局の配置密度が倍増している。基地局が高度に密集する5G・6G通信時代において、従来の光ファイバーに基づくキャリアネットワークは高コストや長い周期サイクル、低い柔軟性といった問題に直面しており、ワイヤレスバックホール技術が徐々に主導権を握るとみられている。今年、世界の基地局におけるワイヤレスバックホール使用率が62%以上に上るとの研究報告もある。

 テラヘルツ通信は新型周波数スペクトル技術で、より広い伝送帯域を提供でき、より高速となって伝送の需要を満たすため、6G通信の重要技術の一つになりつつある。将来に目を向けると、6G通信のピーク通信速度は1Tbpsに上るため、既存の周波数スペクトル資源の下で使用率をさらに高め、より高いワイヤレス伝送能力を実現する必要がある。

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中国科学技術ニュース 2023年04月

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