中国の太陽探査衛星「夸父1号」の観測データの試験開放発表会とデータ使用研修会が11、12両日、オンラインで開かれ、中国や米国、英国、ドイツ、イタリア、スイスなど25カ国から約400人の太陽物理学者が参加した。同衛星の首席科学者で、中国科学院紫金山天文台研究員の甘為群氏は席上、「会議終了後、今年4月1日以降の太陽硬X線イメージャーの全観測データ、フルディスクベクトル・マグネトグラフ(FMG)の一部観測データ、ライマンα太陽望遠鏡の一部観測データ、試験開放後の準リアルタイム観測データを中国内外に試験的に開放する」と発表した。科技日報が伝えた。
中国初の総合的太陽探査衛星である「夸父1号」は、2022年10月9日に酒泉衛星発射センターから打ち上げられた。半年間にわたる軌道上での調整を経て、これまでに約80テラバイト(TB)の太陽観測生データを取得している。
中国科学院宇宙科学先導特別プロジェクトと「夸父1号」データ公開ポリシーに基づき、衛星の運営状況を総合的に考慮すると、同衛星はすでに一部データを準リアルタイムで試験的に開放する条件を備えている。
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