長江設計集団は11日、同集団が調査・設計したチベット拉洛水利センターの魚道が「最も高いところにある魚道」としてギネス世界記録に認定され、標高が4305.21mと確認されたことを明らかにした。科技日報が伝えた。
同センターと関連灌漑エリアプロジェクトは、中国の節水・水供給重要水利プロジェクト172件の一つであり、チベット自治区の水利開発史において投資額が最も大きな水利プロジェクトでもある。同プロジェクトはチベットのシガツェ(日喀則)地区にあり、センターと関連灌漑エリアで構成され、拉洛魚道もこの中に含まれる。
魚道の建設にはどのような意義があるのだろうか。長江設計集団のプロジェクト関係者によると、魚道は魚類が回遊するためのルートで、人工水槽を作ることで魚類が水門やダムを通過しやすくする。通常はプロジェクトの計画段階で、ダム建設が流域の魚類の移動や繁殖に及ぼす影響を調査・研究し、魚類の遊泳能力や魚道モデル、魚道通過性などの試験を行い、ダム建設が魚類に及ぼす影響を極力減らす。拉洛魚道の完成後、魚類はよりスピーディに回遊できるようになり、高原魚類が回遊・産卵しやすくなった。水域内の自然魚類、特に希少魚類の資源を効果的に回復させ、水利プロジェクト流域の生態に対する影響を最小限に抑え、水域の生態安全を実現する。
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