中国上海市でこのほど開かれた第7回中国国際輸入博覧会(輸入博)に出展した世界上位500社や業界大手企業の数が過去最多を更新した。42万平方メートルの展示エリアでは、AI分野の最新の成果が展示された。人民網が伝えた。
自動溶接ロボットなど複数の人工知能(AI)ロボットが披露され、来場者がAI将棋ロボットと対戦する......。輸入博は第5回からAI専用エリアを設置し、専用のAI体験エリアを用意している。今年の輸入博は新たな質の生産力に焦点を当て、AI体験エリアが高度化され、エンボディドAIロボットやAI大規模モデルなどの応用体験ができるようになった。
クアルコムは新発表の「Snapdragon 8 Elite」モバイルプラットフォームを展示。提携先のAI PCやスマートコネクテッドカー、XR(クロスリアリティ)などの先端技術も公開された。
同社中国市場部技術マーケティングディレクターの李永鋼氏は、「Snapdragon 8 Eliteは一連の先進技術を採用し、画期的な性能の飛躍を実現した。これらのイノベーションは端末側の生成AIの新時代を切り開き、端末側で直接パーソナライズされたマルチモーダル生成AIを提供することで、音声、シーン、画像の理解を助け、さまざまな体験を全面的に強化する」と説明した。
自動車展示館の「未来の移動」専用エリアに入ると、自動車メーカーが続々と新技術を披露していた。
フォルクスワーゲン・グループのソフトウェア研究開発センターであるCARIAD中国は今回、CEAエンパワーメントのスマートコックピット機能を展示した。展示車に乗ると、AIGC技術により「旅の思い出」を簡単に作ることができる。CARIAD中国CEA研究開発チームの朱宇エンジニアは「CEAは自動車の脳のようなもので、その力強いチップ設計は演算能力をフル活用し、より力強いスマートコックピットやスマート運転の機能を推進できる」と述べた。
輸入博のイノベーション・インキュベーション専用エリアは2021年に設立されてから3年間、テクノロジーイノベーションの最新プロジェクトや製品を集中的に展示してきた。
ロレアル北アジア「ビッグバン美容・テクノロジー共創計画展」を訪れると、AI技術が睡眠のモニタリングをサポートし、消費者のためにパーソナライズされたスキンケアガイドを提供していた。同社北アジア企業事務・公衆連動部の章愷蘭上級マネージャーは、「2年連続でイノベーション・インキュベーション専用エリアに出展している。輸入博というプラットフォームを利用し、画期的な美容テクノロジーソリューションを集中的に展示している」と述べた。
AIは世界のテクノロジーイノベーションにおける新たな競争の舞台になりつつある。新技術と新体験も、輸入博から業界や一般家庭へと進出している。
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