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落一葉而知秋

 

読み方

一葉(いちよう)落ちて天下の秋を知る

意味

かすかな前触れによって未来を察知すること。また、わずかな前兆によって将来の衰退を見抜くこと。

ここで言う「葉」は、青桐の葉を指す。掌状の大きな葉は、夏の終わりになると他の樹木に先駆けて落葉する。まだ秋の気配が感じられない時期に青桐の葉が一枚散り落ちるのを見て、秋 の到来を察知するという意味。また、秋は草木がしぼみ散る季節であることから、権勢の衰退を予知するたとえにも使う。

「一葉(いちよう)知(ち)秋(しゅう)」、「桐(きり)一葉(ひとは)」、「一葉(いちよう)秋を知る」「桐一葉落ちて天下の秋を知る」、とも言う。

類義

「瓶中(へいちゅう)の氷を見て、天下の寒きを知る」、「霜を踏みて堅氷(けんぴょう)至る」

出典:

「淮南子(えなんじ) 説山訓」 「見一葉落而知歳之将暮」
「一葉の落つるを見て、歳(とし)の将(まさ)に暮れんとするを知る」に基づく。