中国南方航空集団はこのほど、ハイレベルシミュレーターを初公開した。同集団はまた、騰訊(テンセント)と共同でハイレベルビジョンシステムのシリーズ製品も発表した。中国新聞網が伝えた。
南方航空傘下の珠海翔翼航空技術が開発したA320NEOフルモーションフライトシミュレーターは、中国製のフルモーションシミュレーターで、今年1月2日に中国民用航空局の審査に合格した。世界で主流の同種製品のレベルに達しており、国内の飛行訓練センターにおけるフルモーションシミュレーター開発の先例となった。同製品はまた、中国のパイロット訓練の特徴に基づいて開発され、カスタマイズされた最初の製品でもある。
中国が独自開発したハイレベルビジョンシステムシリーズ製品には、珠海翔翼とテンセントが共同開発したビジョンと、珠海翔翼が独自開発した「ウィングビジョン」バーチャルイメージ表示システムが含まれる。
ビジョンはゲームエンジンを基礎とし、民間航空のパイロットの育成と再訓練において、原寸大の実機操縦シミュレーションと一人称視点の画像レンダリングを提供する。同製品は2023年12月29日に中国民用航空局CCAR-60部最高レベル審査に合格した。
「ウィングビジョン」バーチャルイメージ表示システムは独自の光路設計、リア投影スクリーン一体化成形、ポリエステルフィルム高精度制御などのコア技術により、バーチャルイメージ表示システムの国産化を実現した。超広視野角のイメージング画面によって、リアルに再現された飛行シーンを提供する。
サイエンスポータルチャイナ事務局が、中国の科学技術に関するニュース記事を人民網と共同通信の記事より選んで、日々届くフレッシュなニュースとしてお届けしています。
下記よりご覧ください。