中国衛星測位協会はこのほど、「中国衛星測位サービス産業発展白書2024」を発表した。白書によると、2023年における中国の衛星測位サービス産業の総生産高は前年比7.09%増の5362億元(1元=約22円)だった。科技日報が伝えた。
白書によると、衛星測位技術の研究開発・応用と直接関連する半導体や部品、アルゴリズム、ソフトウェア、測位データ、端末設備、インフラなどを含む産業コア生産高は前年比5.5%増の1611億元で、総生産高に占める割合は30.04%だった。衛星測位応用・サービスがもたらした関連生産高は7.79%増の3751億元で、総生産高に占める割合は69.96%だった。
白書によると、「北斗+」と「+北斗」の発展に伴い、北斗産業のエコシステムが持続的に拡大している。23年末現在の中国衛星測位サービス関連企業・事業機関数は2万社に迫り、従事する人の総数は約100万人となっている。衛星測位特許の累計出願件数(発明特許と実用新案を含む)は4.84%増の11万9000件以上で、引き続き世界リードをしている。
白書の分析によると、現在、中国では北斗応用市場が拡大し、「北斗+」「+北斗」の各分野で応用がさらに深まり、応用の規模と質がさらに向上している。また、北斗の国際的影響力の高まりも北斗の海外発展を牽引している。複数の中国企業が海外市場開拓に注力し、関連する売上高が15%増となった。中国の衛星測位サービス産業は今後、再び急成長段階に入るとみられている。
白書は、北斗がスマートフォンやウェアラブルデバイスなどの大衆消費財の標準装備になりつつあると指摘している。統計によると、23年の中国のスマホ出荷台数は2億7600万台で、うち約98%の2億6900万台が北斗測位機能に対応していた。
サイエンスポータルチャイナ事務局が、中国の科学技術に関するニュース記事を人民網と共同通信の記事より選んで、日々届くフレッシュなニュースとしてお届けしています。
下記よりご覧ください。