中国の電機メーカーグループ、美的集団の家庭用空調事業部タイ工場では、自動化、デジタル化、スマート化設備が導入されている。新華社が伝えた。
同工場は美的集団にとって海外初の5G工場で、美的が中国聯通、華為(ファーウェイ)、タイ通信事業者AISと協力し、インダストリアルインターネット、自動化、情報化、リーン・ロジスティクスなどの実務経験に基づいて建設した5G完全接続スマートファクトリーだ。
工場はタイのチョンブリー県に位置し、敷地面積は約20万8000平方メートル、全体計画の年間生産能力は400万台(セット)以上となっている。
AIS企業電気通信技術製品部の責任者は「当社は中国聯通とファーウェイと協力し、工場に約16万平方メートルをカバーする5G専用ネットワークを構築した。これにより、生産ラインの相互接続を保証している」と述べた。
美的空調タイ工場の蔡耀武総経理は「5G専用ネットワークの導入後、各生産段階がよりスムーズにつながり、運営効率が以前より15~20%向上した。5G専用ネットワークには幅広い接続や低遅延などの特長があり、従来の通信手段に存在する通信中断のボトルネックを取り除いた。情報伝達がよりスムーズになり、数百万の生産指示をリアルタイムで送信できる」と語った。
ファーウェイなどの中国企業は、ビジネス分野のほか、タイのスマートシティや交通、エネルギー、教育など業界でデジタルエコシステムを構築した。ファーウェイ・タイ法人の最高技術責任者は「タイは中国の5G発展経験から多くの恩恵を受けており、将来的にタイに適したより多くの応用シーンを開拓していきたい」と述べた。
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