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西北工業大学、ホタル模倣通信ドローンの研究で進展

2024年05月16日

 ホタルの尾部から発する光は、ホタル同士の暗号化されたコミュニケーション方法だ。独特な発光パターンと頻度により、種の識別や危険の警告、方向誘導などのシグナルを出す。ドローンもホタルのように光信号で情報を伝達できれば、ドローンの通信に「二重の保険」をかけられるようになる。

 中国の西北工業大学光電・スマート研究院はこのほど、これらをヒントに研究開発に取り組み、ドローン群が多くの厳しい条件と制限を克服して、飛行・情報伝達できるようにした。中国青年報が伝えた。

 同研究院は中国電信人工智能研究院と共同で行った「ホタル」模倣通信ドローン関連研究が最近、進展を遂げた。李学竜教授のチームはホタルの交流方法を模倣し、光通信やスマート情報処理などの技術を利用して、電磁干渉下でのドローン間の情報伝達を実現した。

 李氏のチームは、ホタルの光による情報伝達をヒントに、ホタル模倣通信ドローンの研究を打ち出し、ドローン群に革新的なアプローチを提供した。ドローンの照明設備から光信号を出すと、別のドローンが光電センサーによってその信号をキャッチしてスマート分析を行う。これにより、ホタルが光を使って交流するような短距離情報伝達を実現し、ドローン間の光リンクに基づく連携飛行ができるようになる。

 光信号の伝達は電磁環境の影響を受けないため、相互変調や相互干渉が発生せず、妨害にも強い。また送信電力が低く発熱もほとんどないことから、エネルギーが限られている小型ドローンに適している。

 研究チームは大量の研究と論証により、複数の先進的なスマートアルゴリズムと技術をドローンに搭載し、ドローン群のスマート化と安定した飛行を確保している。

西北工業大学
 
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中国科学技術ニュース 2024年05月

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