2024年05月01日-05月10日
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「嫦娥6号」、フランスなどのペイロードを搭載

2024年05月09日

 中国国家航天局は3日、海南省海口市で「嫦娥6号」国際ペイロードシンポジウムを開いた。パキスタンやフランス、イタリアなど12カ国の宇宙機関、在中国大使館のほか、国連や欧州宇宙機関(ESA)など国際機関の海外来賓約50人が協力について協議し、「嫦娥6号」の打ち上げを見届けた。科技日報が伝えた。

 中国国家航天局は2019年4月、対外向けに「嫦娥6号ミッション国際ペイロード協力チャンス公告」を出した。2回の国際ペイロード搭載プロジェクト提案の公募・選出を経て、最終的に欧州宇宙機関の月表側マイナスイオン分析装置、フランスの月面ラドン検出器、イタリアのレーザーコーナーリフレクタ、パキスタンの超小型衛星の4件の国際ペイロードプロジェクトが決定した。

 欧州宇宙機関の月表側マイナスイオン分析装置は、月表側のマイナスイオンを検出し、プラズマと月面の相互作用メカニズムを研究する。フランスの月面ラドン検出器は、月表側の現場でラドン同位体の原位置観測を行い、月の環境における揮発物質の移動・拡散のメカニズムを研究する。イタリアのレーザーコーナーリフレクタは、月裏側の測位を利用し、その他の月探査ミッションと共同で測距・測位の研究を行う。パキスタンの超小型衛星は、軌道上でのイメージングミッションを遂行し、超小型衛星の月軌道における探査技術を検証する。

 
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