中国河南省の鄭州航空港経済総合実験エリア(鄭州航空港エリア)で11月25日、河南空港スマート計算センター発足式が行われた。これにより、同省が人工知能(AI)とデジタル経済の融合発展を推進する重要な一歩を踏み出したことを示しており、同省の超大規模スマート計算センターの空白を埋める。中国新聞網が伝えた。
同センターは鄭州航空港エリアに位置し、第1期は3万PFLOPS(ペタフロップス、1PFLOPSは毎秒1000兆回の計算速度)の計算能力を計画しており、「中部地域最大規模の計算能力センター」と呼ばれる。同センターは河南空港デジタル都市開発建設有限公司が建設を主導。基本計算能力や高度計算能力、アルゴリズムトレーニングなどのサービスを企業に提供する。また、医療や教育、科学研究、工業、農業、文化観光、都市管理、生態保護、防災・減災などの分野でのAI技術応用に計算能力のサポートを提供する。
同センター第1弾となる2000PFLOPSの計算能力が10月に稼働した。第2弾プロジェクトは年末に稼働を予定しており、これにより計算能力のピーク値が1万PFLOPSとなる。25年第1四半期に第1期プロジェクトがすべて完成すると、3万PFLOPSの計算能力規模に達する。
同センター完成後、計算能力規模が10万PFLOPSを超え、将来的に鄭州航空港エリアにおけるデータ集散先進地、大規模言語モデルプラットフォーム先進地、大規模言語モデル応用実証先進地、AI企業集結先進地を形成する。
(画像提供:人民網)