中国気象局によると、南極中山国家大気バックグラウンドステーションが1日、稼働した。これは中国にとって9番目の大気バックグラウンドステーションとなる。新華社が伝えた。
大気バックグラウンドステーションでは、温室効果ガスや大気オゾンなどの反応性ガス、エアロゾル、太陽放射などの観測が行われる。観測結果は人為的汚染の影響を直接受けず、均一に混合された大規模な大気の平均状態を反映している。大気バックグラウンドステーションの設置場所は、大気本来の状態が最大限に「復元」されるように、一般に人間の活動や汚染源から離れた地域が選ばれている。
南極地域は、大気環境観測を行う上で重要なバックグラウンド地域だ。南極中山バックグラウンドステーションは、南極地域の大気成分濃度の変化に対して連続的かつ長期的な観測を行い、南極地域の大気成分とその関連する特性の平均的な状態を忠実に反映する。
現在、中国には青海省瓦里関などの大気バックグラウンドステーションがある。また、環渤海や四川盆地など気候システムの重要地域にも新設される予定だ。
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