2024年12月02日-12月06日
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「高層ビルで工業生産」、発展の新たな道に

2024年12月05日

 中国広東省深圳市には、工場に対する概念を覆す「摩天工場」がある。それは竜崗区の深圳宝竜専精特新産業パークだ。同パークは特区建工集団が「投資・建設・運営」一体化で開発したもので、竜崗東部先進製造業パーク内に位置する。プロジェクトの総敷地面積は約8万8400平方メートルで、中国初の「高層ビルによる工業生産」プロジェクトとなっている。人民網が伝えた。

「高層ビルによる工業生産」とはどういう意味か。工場と機械のすべてが高層ビルの中にあり、3棟の4階には、新エネ車関連製品を組み立てる工場である深圳市賽特新能科技有限公司がある。

 パーク内の威遠精密は、「隣人」である艾克瑞電気と提携し、カスタマイズされた製品を提供している。ここでは1本のビルは1本の産業チェーンにもなっている。パークは産業クラスタ形成に持続的に取り組み、プロジェクト主導による産業集積を促し、「ビルの上の階と下の階は川上と川下、産業パークは産業チェーン」という効率的な協力エコシステムを構築している。

 つまり「高層ビルによる工業生産」とは、伝統的な工場を高層ビルに集め、垂直的な空間形態を形成することで、企業が高層ビル内で工業生産を行う新たな産業空間モデルだ。工業用地の性質を変えないことを前提とし、ビルの容積率を高めている。

 大都市では近年、工業用地が逼迫しており、深圳市ではビルの容積率を高め、土地の集約化利用を促進するため、「高層ビルで工業生産」モデルを形成し、工業発展の新たな道を切り開いた。

 国家発展改革委員会など7部門は2023年11月16日に「高層ビルによる工業生産」や第二・三次産業混合土地利用新モデルなど22件の深圳総合改革試行経験を発表した。深圳宝竜専精特新産業パークもこれに選ばれた。「摩天工場」は土地利用の難題を解消し、工業や産業の高度化を後押しする。

 
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中国科学技術ニュース 2024年12月

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