2024年12月02日-12月06日
トップ  > 科学技術ニュース >  2024年12月02日-12月06日 >  「中国天眼」、パルサー発見数が千個を突破

「中国天眼」、パルサー発見数が千個を突破

2024年12月03日

 中国科学院国家天文台は11月26日、北京市で行われた「中国天眼」(FAST)パルサー科学シンポジウムで、「中国天眼」が発見したパルサーの数が今年11月時点で1000個を突破し、同期間における海外の望遠鏡による発見数の合計を上回ったと発表した。中国新聞網が伝えた。

 貴州省平塘県に位置する500メートル球面電波望遠鏡(FAST)は、単一口径が世界最大の電波望遠鏡で「中国天眼」と呼ばれる。「中国天眼」が発見した1000個以上のパルサーには、多数のミリ秒パルサーとパルサー連星が含まれており、パルサーの形成と進化の理解に対して重要な意義を持つ。パルサーの観測により、一般相対性理論の検証や低周波重力波の検出、パルサー物理などの理論研究に重要なデータサポートが提供できるようになった。

 中国科学技術大学の戴子高教授は「パルサー研究はまだ多くの重要な未解決問題があり、『中国天眼』はそれに対する観測と研究を行っている。『中国天眼』はわずか数年で1000個のパルサーを発見し、多くの画期的な発見を得た。将来的には空間分解能を高め、高速電波バーストなどの分野で重要な役割を果たし、重要な成果を上げたい。最終的にはナノヘルツ重力波を発見し、高速電波バーストの起源を明らかにし、ブラックホール-中性子星連星を発見し、ハッブル定数の危機を解決したい」と述べた。

(画像提供:人民網)

 
※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます
 

上へ戻る