中国工程院の機関誌「Engineering」が選定した「2024世界工学成果トップ10」が18日、発表となった。CAR-T細胞療法、月探査機「嫦娥6号」、低軌道通信衛星コンステレーション、フレキシブルディスプレイ、高温ガス冷却炉原子力発電所、スマート工場、自動運転車、手術ロボット、動画生成AIモデル「Sora」、超大型風力発電設備が選ばれた。人民網が伝えた。
「世界工学成果トップ10」は過去5年間で完了し、実践によって効果が検証され、世界的な影響を与えた工学テクノロジーの重要イノベーション成果が対象となる。重要プロジェクトや主要技術設備のほか、工学テクノロジーの重要オリジナルイノベーションやブレイクスルーも含まれる。
今回の世界工学成果トップ10は、以下の3つの特徴を示している。
(1)一つもしくは複数の工学テクノロジー分野の最先端の技術水準または重要な独自のブレイクスルーを示しており、未来の技術進歩の方向性を牽引する。例えばCAR-T細胞療法はがんや他の深刻な疾患における新たな治療法を開拓し、細胞療法時代の到来を告げるものとなった。
(2)技術統合と資源最適化配置により全体目標を達成し、システム統合イノベーションの顕著な特徴を示している。例えば低軌道通信衛星コンステレーションは、その優位性と技術的特徴により、世界通信ネットワークの重要な構成部分になりつつある。スマート工場は製造技術と情報技術の高度な融合により、生産・製造や管理のライフサイクル全体におけるデジタル化・ネットワーク化・スマート化を実現した。
(3)新たな産業と原動力を生み出し、重要な牽引力や経済的価値を持ち、新たな質の生産力の発展方向性を表している。例えば自動運転車やフレキシブルディスプレイは幅広い応用の見通しを持ち、予見可能な破壊的技術として新しい技術イノベーション革命を牽引し、すでに大きな経済的・社会的効果をもたらし、人々のライフスタイルを大きく変えている。
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