中国科学院空天情報革新研究院の研究者が、甘粛省で航空アイスレーダーと3次元レーザーレーダーを利用した氷河透視調査に成功し、典型的な氷河の量を正確に解明した。中国国内で航空アイスレーダーを使って典型的な氷河の量を調査したのは今回が初めて。関連成果は河西走廊各流域の水資源管理、祁連山の生態環境保護、地域の持続可能な発展などに重要なデータサポートを提供する。科技日報が伝えた。
航空アイスレーダーは、航空機に搭載して氷河の透視観測を行うレーダーのことで、氷河にPバンドまたはVHF帯の低周波電磁波を発射し、氷河表面や基岩が反射するエコーを受信し、処理と逆推定により氷河の厚さと量の情報を取得する。
今回の調査は2024年度甘粛省典型的氷河航空アイスレーダー透視調査プロジェクトの支援を受け、リモートセンシング航空機「新舟60」などが飛行任務を実施。専門家チームは「同プロジェクトは初めて複雑な地形条件下の複合谷氷河の氷厚測定を実現した。全体的な技術は国際トップレベルに達している」とプロジェクトを高く評価。中国の氷河資源調査で、航空アイスレーダー技術が今後さらに重要な役割を果たすよう提案した。
(画像提供:人民網)