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第1回宇宙生存・開発利用国際会議、重慶で開催

2024年12月02日

 中国重慶市沙坪壩区で11月25日、第1回宇宙生存・開発利用国際会議が開かれた。中国と海外の学者が宇宙生存技術イノベーションや地球外生態系構築、宇宙資源の平和的な開発・利用などの話題について議論を交わした。中国新聞網が伝えた。

 近年、国際的な月探査の新たなブームが巻き起こっている。中国科学院院士(アカデミー会員)で月探査プロジェクト4期首席科学者の王赤氏は「国際月科学研究ステーションの全体的科学目標」報告を行い、月科学研究ステーションの将来の建設方向性を示した上で、「国際月科学研究ステーションは複数の国が共同で月面や月軌道に建設する、長期的には自動飛行し、短期的には人が滞在して拡張とメンテナンスを行う総合科学実験施設だ。宇宙科学は宇宙国際協力の主要な手段だ。月の地質学、月の天文学、地球・月環境、科学実験、資源利用の5分野が将来の国際月科学研究ステーション建設の科学研究テーマになる」と述べた。

 将来、「宇宙から取得した電力を地球に送る」ことは奇想天外な発想ではなくなるかもしれない。中国工程院院士で重慶大学教授の楊士中氏は「宇宙から電力を借りる」研究を行っている。楊氏は「チームは宇宙太陽光発電所の技術検証について、全体計画の作成を完了している。また、高圧・大出力電力技術や宇宙電力材料・部品、全体システム統合・検証などについて、今後さらなる技術の研究開発・試験を行う」と説明した。

 中国工程院院士で重慶大学校長の王樹新氏は「深宇宙探査は世界の宇宙テクノロジー競争の最先端分野だ。中国の深宇宙探査は、月、火星から惑星、小惑星の探査へと、新たな段階に進んでいる。宇宙生存技術を探求し、人類の生存空間を拡大する。我々の大学は近年、宇宙技術イノベーションを持続的に推進し、複数の学術的成果を上げている。例えば、マグネシウム合金適合構造部品は宇宙貨物船『天舟8号』に採用されており、中国の有人宇宙ステーション応用・発展段階の第3回宇宙宅配ミッションをサポートしている。また、月探査機『嫦娥4号』ペイロードをサポートした」と述べた。

 中国工程院院士の王礼恒氏は書面のあいさつで「現在の深宇宙探査は新たな段階に入っている。地球外有人拠点の建設、宇宙資源の開発・利用は、人類が生存空間を切り開くための画期的な発展チャンスになり、科学、技術、工学の厳しい課題に直面している。出席した院士と専門家が大胆なイノベーションを続け、中国内外の協力を深め、基礎研究と応用研究の連携を強化することで、より多くの宇宙分野の専門人材を育成し、宇宙技術先端分野の発展を推進することを願う」と期待を示した。

(画像提供:人民網)

 
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