中国上海市で11、12両日、2024中国5G発展大会が開かれた。中国工業・情報化部(省)の張雲明副部長は挨拶で、同部が「低空経済」(低空域飛行活動による経済形態)やスマート海洋などの新興分野における5G展開と応用に向けた模索を進める方針を示した。人民網が伝えた。
張氏は「中国の5G発展は、応用深化と技術アップグレードの『後半戦』に入った。5Gや人工知能(AI)などの新世代情報技術の普及を推進し、経済・社会発展の各分野・全プロセスへの融合を加速させ、5Gによる活性化、スマート化、価値提供を進め、一つの業界が他の業界を牽引する役割を果たすようにする。われわれは、5Gなどの新世代情報技術をより広範囲、より深く、より高いレベルで力強く推進する」と説明。次の4点について強調した。
一、ネットワークのアップグレードを継続的に推進し、デジタル基盤をさらに強化する。全域における高品質5Gネットワークのカバーを保障し、5Gエリアをさらに拡大し、5G軽量化(RedCap)を県レベル以上の都市でカバーし、5Gから5G-Aへのアップグレードを順次推進し、5G業界におけるバーチャル専用ネットワークのカバーを強化する。
二、産業のアップグレードを継続的に推進し、イノベーション駆動を展開する。5G-Aの技術研究、標準策定、製品開発を継続的に行い、5GとAI、北斗システムなどの融合革新を深化させ、チップやモジュール、機器、ソリューションなどの製品供給レベルを向上させる。
三、応用のアップグレードを継続的に推進し、融合によって活性化させる。「5G大規模応用『出帆』行動高度化計画」の実施と効果の顕在化を推進し、5G応用の新たな端末、体験、環境を積極的に育成し、「低空経済」やスマート海洋など新興分野における5Gの展開と応用の模索を進める。
四、協力のアップグレードを継続的に推進し、相互利益とウィンウィンを実現する。技術や標準、産業、応用などの多層的な国際対話を深め、国内・海外企業間の協力を支援し、産業の繁栄と発展を促進する。
(画像提供:人民網)