中国の西北電力網初の気象衛星データ受信局がこのほど、新疆ウイグル自治区トルファン市の高乾熱試験拠点で運用を開始した。科技日報が伝えた。
同自治区は気象災害の種類が多く、範囲が広く、発生頻度と突発性が高い。中でも強風や砂嵐、霜枯れ、高温などの異常気象は、新疆電力網の安全かつ安定的な運営と中国国内の電力供給保障に重要な影響を及ぼす。
国網新疆電力は2023年9月から、新疆電力網の防災・減災能力をさらに高めるため、新疆の気候の特徴と電力網電力の実際のニーズを結びつけ、実地調査とリサーチ・分析を経て、気象衛星データ受信局の建設を積極的に推進している。
同受信局は、「衛星、ドローン、可視化、気象」など複数の技術を融合し、中国内外の13基の衛星気象データをリアルタイムで受信。雲の分布、降水の強度、風速・風向きなどの重要気象情報を含む世界範囲の高分解能気象観測データを新疆電力網に提供する。また電力網所在エリアの山火事や黄砂など、気候災害の全域・リアルタイム・詳細観測を実現し、天気の変化による電力網への影響をより正確に予測し、速やかに電力網の運営プランを策定・調整し、異常気象下でも電力網が安全かつ安定的に運営できるように確保する。
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