中国安徽省池州市東至県で6~8日、2024華龍洞遺跡学術シンポジウムが開かれた。シンポジウムでは、華龍洞人が東アジアで最も早く現生人類(ホモ・サピエンス)に進化した古人類であることが確認された。新華社が伝えた。
東至県に位置する華龍洞遺跡は1988年に発見。化石や石器など人類活動の証拠が含まれる重要な古代人類遺跡で、東アジアにおけるホモ・サピエンスの起源の解明に重要な研究材料を提供している。
研究者は同遺跡でこれまでに、約20の個体からなる古人類群、400点以上の古人類が製作・使用した石器、大量の人工的な切断や打撃の痕跡がある骨、80種以上の脊椎動物の化石を発見した。
研究者らは総合的研究により、華龍洞の古人類の生存時期が約30万年前であったことを確認。華龍洞人は古代型人類から現代人への移行途中の古人類に属し、その顔と下顎はすでに現代人に進化し始めていたことが明らかになった。顔は平らで、眼窩が高く、頭蓋骨が細く、現代人の象徴的な特徴である下顎の原型が現れている。これらの特徴が判明したことで、東アジアで最も早くホモ・サピエンスの特徴を示したと考えられるようになった。
(画像提供:人民網)