中国遼寧省大連市長海県で14日、東北地域初の630平方ミリメートル断面積海底ケーブル送電線66キロボルト(kV)王海線が送電に成功した。これにより中国唯一の離島県に、より十分な電力供給ができるようになった。中国新聞網が伝えた。
遼寧省長海県は遼東半島の東に位置する中国唯一の離島県だ。海底ケーブルは大陸から島に送電する唯一のルートとなっている。1980年、35kV城子坦・大長山海底ケーブルの敷設に成功し、長海県に電気が送られるようになった。しかし、その使用期間が長く、絶縁水準がシステム運営の要求を満たせなくなり、現地の電力消費量が急増したため、従来の海底ケーブルでは他の電力供給線が故障した場合の負荷に耐えられなくなった。
66kV王海線改造プロジェクトの総投資額は2億200万元(1元=約21円)で、計5.067キロの送電線を改造し、20.11キロの海底ケーブルを新設した。プロジェクトは3月に着工し、14日に竣工、稼働した。
66kV王海線の稼働後、長海県の電力供給能力が倍増し、地域電力供給の信頼性を効果的に高める。
サイエンスポータルチャイナ事務局が、中国の科学技術に関するニュース記事を人民網と共同通信の記事より選んで、日々届くフレッシュなニュースとしてお届けしています。
下記よりご覧ください。