2023年11月13日-11月17日
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広東省、「粤港澳大湾区データ特区」の構築を模索

2023年11月16日

 中国広東省政府はこのほど、「広東省人民政府の汎用人工知能(AI)産業イノベーション牽引地の建設加速に関する実施意見」を承認し、「粤港澳大湾区(広東・香港・マカオ・グレーターベイエリア)データ特区」の構築を模索することを打ち出した。同省は2025年までに、世界をリードするスマート計算能力の規模を実現し、省内のAIコア産業規模が3000億元(1元=約21円)を上回り、国家汎用AI産業イノベーション牽引地になることが期待されている。新華社が伝えた。

 広東省政府新聞弁公室が13日に開いた記者会見で、同省科学技術庁の王月琴庁長は「実施意見が汎用AI産業イノベーション発展に焦点を当てたものであり、22件の政策措置を重点的に打ち出した。計算能力、アルゴリズム、データ、産業、エコシステムなどで重要なブレイクスルーを目指す」と説明した。

 実施意見では、広東・香港・マカオの協同発展が強調された。香港とマカオの人材・資源の優位性を十分に活用し、横琴、前海、南沙、河套の4つの協力プラットフォームが前進拠点・実験田としての役割を果たし、「データ特区」の建設を率先して打ち出し、大湾区内でのデータ流通規則体系の模索・構築および運営メカニズムの整備を目指す。

 実施意見はまた、全国スマート計算能力ハブセンターの構築を打ち出した。独自の計算能力チップとツールチェーンの研究開発により、独自のAIソフト・ハードウェアエコシステムを構築し、国家計算能力総合調整センターなどの建設を急ぎ、広東省がスマート計算能力の規模で著しい優位性を形成するよう促す。

 実施意見はさらに、産業化の目標を強調している。国家次世代AIイノベーション発展試験エリアと国家AIイノベーション応用先導エリアの建設など、広東省の重要なチャンスを十分活用し、複数の重点産業パーク・産業拠点の建設を推進し、AIリーディング企業・イノベーションプラットフォームのモデル的役割を発揮させ、応用シーンを絶えず充実し、成果の応用を推し進め、世界的な影響力を持つ汎用AI産業イノベーション牽引地を建設する。

経済・社会 大湾区の質の高い発展を促進する中国・シンガポール広州ナレッジシティー
 
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中国科学技術ニュース 2023年11月

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