中国河北省の雄安新区でこのほど、無人農場技術応用コンテストが行われた。中国各地からエントリーした71のプロジェクトが、無人農場分野の先進的な技術、製品、設備などを競い合った。人民網が伝えた。
農地で育つはずのレタスが、現代的なオフィスビルで栽培されている。これはどういうことだろうか。
プロジェクトを担当した河北蘭特生物科技の石棟氏は「当プロジェクトは、密閉コンテナでレタスを栽培する。コンテナ1基で5000株以上のレタスが栽培でき、28日間で成熟して食べられるようになる。通常の栽培期間より約10日間短縮でき、通年の生産能力は同一面積の畑の40倍以上になる」と説明した。
コンテストは、エネルギー消費量が多く維持費が高いという植物工場のボトルネックに焦点を当てており、土地利用を節約し、環境や安全に配慮した現代施設農業の発展を加速させる取り組みだ。
参加したプロジェクトには、高速電気制御正確播種機やスマート温室環境制御システム、レーザー除草ロボット、「地上・空・宇宙」一体化スマート農業プラットフォームなどがあり、それぞれが新技術を披露した。
現地では農業のデジタル・スマートトランスフォーメーションが進み、雄県現代施設農業科学技術モデルパークなど24件のプロジェクトの建設が加速している。無人農場と植物工場のモデルシーンが構築されており、新品種や新技術、新設備が応用されている。
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